剛腕ヒックス、OP戦初登板でいきなり164キロ!? 開幕1か月前なのに…
シルト監督はスライダー推し「昨年後半に使い方を覚えた武器」
カージナルスの剛腕クローザー、ジョーダン・ヒックス投手が、今季オープン戦初登板で、いきなり時速102マイル(約164キロ)を計測した。2月28日(日本時間3月1日)に米フロリダ州ジュピターで行われた本拠地メッツ戦でのこと。8回から4番手で登板した22歳右腕は、1イニングを投げてヒットを許さず。3つのアウトはいずれも三振で奪ったが、1四球1死球と制球に課題を残した。地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」が伝えている。
昨季は100マイル(約161キロ)超えを連発し、最速105.1マイル(約169キロ)まで計測したヒックスが、この春もまた大いに腕を振るっている。記事によれば、オープン戦初登板となったメッツ戦では100マイル以上のボールを6球以上投げたが、「今、本当にいい状態にあるんだ。本当に力むことなくボールが手を離れていく」と手応え十分な様子だったという。
この日の最速球は、あいにくの死球となった。3三振のうち1つも102マイルのフォーシームで奪ったが、いずれも自然にカットボールのような変化をするという。ヒックス自身は「その変化こそ打者が歯が立たなく見える理由だと思う」と自己分析。「いい球なんだけど、意図して投げているわけではないんだ」と話したという。
シルト監督は若き右腕にとって、カギを握る球種は「スライダー」だとしている。この日、2三振を奪ったスライダーを「昨季後半に使い方を覚えた武器」と絶賛。「速球と同じ腕の振りで投げられ、ストライクゾーン低めにしっかり制球されている」と評し、持ち前の剛速球とスライダーのコンビは「嫌がらせのような組み合わせ」と褒め称えたという。
今季の課題として四球数ダウンと奪三振数アップを掲げるヒックス。2年目右腕が開幕後にどんなピッチングで打者を手玉に取るのか、今から楽しみだ。
(Full-Count編集部)