中日笠原、初の開幕投手に前進 3回2/3を無失点に与田監督「候補に近づいていく」
2日のロッテ戦で、引退試合の岩瀬氏の後を受けて2番手で登板
■ロッテ 3-1 中日(オープン戦・2日・ナゴヤドーム)
中日の笠原祥太郎投手が候補に上がる開幕投手に前進した。2日、本拠地ナゴヤドームでの今季初戦となったロッテとのオープン戦。引退試合で先発した岩瀬仁紀氏の後を受けて初回1死から登板し、3回2/3を無失点と好投した。
普段とは異なる形での登板にも、動じることはなかった。岩瀬氏が井上を空振り三振に取ると、笠原は2番手としてマウンドへ。実質は“先発”ながらリリーフの形での登板となったが、持ち味を発揮してロッテ打線を封じた。
「岩瀬さんの引退試合で、試合を壊しちゃいけないと思って投げました」と笠原。初回を岩瀬氏とともに3者凡退に仕留めると、4回まで無失点。2安打を許したものの、武器のチェンジアップなど緩急も有効に使って毎回の4三振を奪った。
「前回はコントロールがまとまらずに苦しくなったけど、今日はストライクゾーンで勝負出来ていた。まあまあ良かった」とまずまずの手応えを口にしていた左腕。候補に名が挙がる開幕投手については「それは監督が決めること。自分は結果を残していくだけだと思っています」と淡々と口にしていた。
「前回はボールが高くて修正できなかったけど、それを修正して生かしてくれた」と、前回の登板からの投球内容の良化を評価した与田剛監督。開幕投手については「ずっと誰にしようかというのは考えていること。その日良かったから開幕なんている短絡的な決め方はしませんけど、いい状態になっていけば、候補に近づいていくと思います」と語っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)