田中将大のようには…レッズ移籍の右腕がヤンキース首脳陣に“恨み節”
スライダーを求められて苦戦「どちらにせよ最悪だ」
宝刀スプリットの威力が注目される田中だが、鋭い切れ味に加え、絶妙なコントロールを誇るスライダーも大きな武器。プロ入り当時もスライダーが最大の武器だった。一方、田中のように自由自在にスライダーを操ることができないグレイは、カーブでカウントを稼いできたという。
「ストライクを取ろうとしてスライダーを投げる時には誤魔化そうとしてきたけど、単なる酷いスピンのかかったボールになってしまう。どうやって、あんなにいいスライダーで、みんなストライクを取っているのか、自分にはわからないんだ。カウント2-0で、スライダーを投げると、ストライクゾーンにお粗末なスライダーを投げるか、ショートバウンドでカウント3-0になってしまう。どちらにせよ最悪だ」
自信のないスライダーを投げざるを得ないグレイはマウンドでひたすら追い詰められていたという。そして、昨年9月29日のレッドソックス戦で2イニングを投げた試合について「ただカットボールを投げていたよ。ポストシーズンのロースターに入れるかと思ったんだけど、できなかったね」と明かしている。
田中にはなれなかったグレイ。ヤンキース時代の“悪夢”と決別した右腕はアスレチックス時代の輝きを取り戻すことができるだろうか。
(Full-Count編集部)