オリT-岡田に「お茶出し」がミッション!? 宮崎で実現した「T-お茶だバイト」

T-岡田選手の食レポはいかに…!?

 ランチ後のティータイム会場に先回りした2人は、T-岡田に喜んでもらおうと思案を巡らせる。竹ノ内さんは、高級茶葉で煎茶を淹れ、中林さんはお茶娘衣装(茶摘みでまとう衣装)に着替えて、お抹茶を点てることになった。そしてランチを終えたT-岡田が到着。

「おつかれさまです。緑茶をどうぞ」と、竹ノ内さんは震える手で淹れたての煎茶を渡し、まずは喉を潤してもらう。T-岡田は深呼吸をして、「おいしいです」と微笑む。この日は少し肌寒く、温かいお茶が身に沁みるようだ。やっと2人の表情にやわらかさが戻ってきた。

 続いて中林さんもお点前を披露すると、T-岡田は「(お抹茶の)作法とかわからないのですが、このまま飲んでもいいんですか?」と言い、場を和ませる。差し出された茶碗を両手で優しく持ち上げ、鼻先に近づけると「お、すごい」と呟き、そしてひとくち。「あ?おいしい。おいしいです。おいしいというか……深いです。初めて飲む味です」と渾身の食レポ。「T-岡田選手に愛情込めて育てた我が家のお茶を飲んでもらいたい」という中林さんの夢が叶ったところで、これにてミッション終了。最後に、アルバイトの2人がそれぞれT-岡田にインタビューをした。

――T-岡田選手にとって、癒しの時間ってなんでしょうか?

「(3月に1歳を迎える)子どもと過ごす時間です。一緒にいるとリラックスできますね」

――道具へのこだわりはありますか?

「グローブ、バット、スパイク、手袋、すべてにおいて使いやすさにこだわっています。野球選手はみんなそういう感覚があると思うのですが、例えば、バットは2グラム違ったらわかるくらいの感覚を持っていますね」

 新米パパの一面を見せながら、野球の話になると一転、仕事人の顔になるT-岡田の言葉に、竹ノ内さんも中林さんも聞き入っていた。

 わざわざ宇治市からお点前の道具やお茶菓子を用意して、とっておきのおもてなしをしようと準備をしてくれた中林さんに、アルバイトを終えた感想を聞くと、「T-岡田選手に自分の家のお茶を飲んでいただけたことが本当に嬉しかったです。貴重な経験させていただいたので、これを機に“宇治の抹茶を点てて飲む”ということを、もっと世に広めることができたらと思いました」と話した。

 一方で、憧れのT-岡田と会えて、終始幸せを噛み締めていた竹ノ内さんは、「小学生の頃からT-岡田選手がヒーローだったので、お茶をお出しすることができて嬉しかったです。アルバイト代は、オリックスの観戦と応援のために大事に使いたいと思います!」と宣言。2人とも、今年のT-岡田とオリックスの躍進を特別な想いを持って目にするに違いない。そう感じさせる春の宮崎だった。

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(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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