イチローは「時間を無駄にせず」… 01年マ軍でMVP、“移籍即活躍”の選手に選出

マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】
マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

デビューイヤーの活躍を回顧「ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞も…」

 昨年から停滞しているメジャーリーグのFA市場。今年もなかなか動きがなかったが、マニー・マチャド内野手がパドレス、ブライス・ハーパー外野手がフィリーズと大物選手の移籍先は決定。開幕へ向けて、各球団の戦力は整いつつある。FA選手の中には期待を裏切ってしまうプレーヤーもいるが、瞬く間にチームにとって必要不可欠な存在となるプレーヤーもいる。MLB公式サイトは「すぐに結果につながった12のFA契約」とのタイトルで特集を組み、2001年にマリナーズに加入したイチロー外野手も選出している。

 記事では「マニー・マチャドやブライス・ハーパーなど、多くの選手が2019年シーズンを新チームで迎える。この2人は10年以上の契約をしたため、しばらくの間、期待に応えたかどうかを判断できない」としつつ、「しかし、良い最初のシーズンがどのような感じかということを定量化し始めることはできる。新チームと契約したFAとして最高のデビューシーズンを送った選手たちを見てみよう」と12人の選手を挙げている。

 イチローは2000年オフにオリックスからポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに移籍。1年目から打率.350で首位打者に輝き、リーグ最多の56盗塁をマークした。ゴールドグラブ賞にも輝くなど、まさに走攻守で圧倒的な存在感を見せたルーキーの活躍もあり、マリナーズは史上最多タイのシーズン116勝をマーク。イチローは史上2人目の新人王&MVP受賞という偉業を達成した。

 特集では、イチローの1年目の成績を紹介した上で「イチローのFAはこのリストの他の選手たちと同じではない。彼の日本の球団オリックス・ブルーウェーブがポスティング申請をし、マリナーズは彼と契約する権利への費用を支払った」と、ポスティングで移籍したイチローは正確にはFA選手ではないことに言及。その上で、活躍ぶりを特筆している。

「彼は日本のパ・リーグで7年連続首位打者に輝いた後、MLBに挑戦し、シアトルで時間を無駄にすることなく、242安打、打率.350でメジャートップに輝いた。イチローは56盗塁し、同じシーズンでMVPと新人王を受賞した2人目の選手となり、ゴールドグラブ賞とシルバースラッガー賞も受賞した」

 昨季マリナーズに復帰したイチローは今年、マイナー契約での招待選手としてスプリングトレーニングに参加。日本での開幕戦出場を目指す立場となったが、マリナーズでの功績、メジャーでの残したインパクトは色褪せることはない。

 なお、その他の11選手は以下の通りとなっている。

2018年:JD・マルティネス(レッドソックス)
2004年:ブラディミール・ゲレーロ(エンゼルス)
2001年:マニー・ラミレス(レッドソックス)
2001年:アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)
1999年:ランディ・ジョンソン(Dバックス)
1997年:ロジャー・クレメンス(ブルージェイズ)
1996年:ケビン・ブラウン(マーリンズ)
1993年:グレッグ・マダックス(ブレーブス)
1993年:バリー・ボンズ(ジャイアンツ)
1988年:カーク・ギブソン(ドジャース)
1977年:レジ―・ジャクソン(ヤンキース)

(Full-Count編集部)

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