星稜、今秋ドラ1候補の奥川の“女房役”に待望の一発 テスト中も「バットを振らないと」
小松との練習試合に「3番・一塁」で先発出場、初回に左越えソロ
第91回選抜高校野球大会(23日から12日間、甲子園)に出場する星稜(石川)が9日、対外試合解禁後初の練習試合で小松(石川)と対戦。今秋ドラフト上位候補に挙がるエースの奥川恭伸(2年)とバッテリーを組む山瀬慎之助(2年)に待望のアーチが飛び出した。
奥川と小学校4年からバッテリーを組む山瀬は小松との練習試合2試合目に「3番・一塁」で先発フル出場。初回に左越えにソロアーチを放った。昨秋は右手のケガの影響で思うようにバットが振れず、この冬は治療に専念。バットを思い切って振れるようになったのは、この日からわずか2週間前だった。一発を放ったのは昨秋の県大会決勝以来だったが、「全然自分のスイングができていないです。今日のホームランではまだまだ納得はできません」と厳しかった。
昨秋の明治神宮大会以降は練習試合にほとんど出られなかった。学期末テスト中で勉強するチームメイトが多いが、「チームの勝利に貢献できるようなバッティングをしないと。自分はまだバットを振らないといけないです」と表情を引き締めた。
(沢井史 / Fumi Sawai)