開幕投手決定の田中将大が誇る「歴史的」な指標…名投手が絶賛「素晴らしい」
田中のK/BBは4.99「これはリーグにおいて、歴史的です」
2014年1月に7年総額1億5500万ドル(約172億3000万円)という、当時投手メジャー史上5位のメガディールを結んだ田中。前年に日本で24勝0敗という空前の記録を残していたとはいえ、メジャーでは実績のない右腕の巨額契約には波紋も広がったが、今やそれもお買い得だったとOBは力説。際立っているのは奪三振能力と、それを支える制球力だという。
「5年間は堅実なパフォーマンスを見せてくれました。798奪三振は球団でデビュー以来5年間でニューヨークヤンキース史上最多の数字です。続くのはアンディ・ペティットの709奪三振です。奪三振と四球の比率は4.99で、これもトップです。これはリーグにおいて、歴史的です」
コーン氏はこう絶賛した。メジャーで投手の評価基準の一つとされている「K/BB」。奪三振と四球の比率を示す数値だが、田中は800イニング以上を投げている投手ではメジャー歴代3位の数値。1位はクリス・セール投手(レッドソックス)の5.61、2位はコーリ・クルーバー投手(インディアンス)の5.16と上位にはメジャーを代表する投手の名前が並ぶ。
なお、規定を満たした投手で作成されたMLB公式サイトの歴代ランキングでは、1880年代に活躍したトミー・ボンドの4.83が1位で、2位は通算216勝のカート・シリングの4.38、3位以下は現役のクレイトン・カーショー(ドジャース)が4.24、マックス・シャーザー(ナショナルズ)が4.19で続く。3.5を超えると優秀と評価されるK/BB。田中がイニング数を積み重ね、現在の数値を維持すれば、確かに「歴史的」な数字だ。6年目の活躍に期待度が高まっている。
(Full-Count編集部)