「自分は悪役」「パドレスは第1希望ではない」―10年332億円マチャドの後悔とは

今季からパドレスに移籍したマニー・マチャド【写真:Getty Images】
今季からパドレスに移籍したマニー・マチャド【写真:Getty Images】

昨年ポストシーズンでは“汚いプレー”が話題に「かなり愚かなこともした。野球のプレー以外のことは考えない」

 10年総額3億ドル(約332億円)の超大型契約でパドレス入りしたマニー・マチャド内野手。13年総額3億3000万ドル(約368億円)でフィリーズ入りしたブライス・ハーパー外野手とともにオフのFA市場をわかせた。米紙「ニューヨーク・ポスト」はマチャドのパドレス入りまでの舞台裏や自らを「悪役」と評したことを伝えている。

 マチャドはオリオールズ、ドジャースに所属した昨季162試合出場し、打率.297、37本塁打、107打点。まだ26歳と若いが、メジャー7年間で通算926試合出場し、打率.282、1050安打、175本塁打、513打点と申し分のない活躍を見せている。FAとなった今オフにパドレスとの超大型契約を勝ち取ったわけだが、マチャドは記事で「もちろんパドレスは第1希望ではなかった。当初は考えていなかった」と想定外の移籍先だったことを打ち明けている。

 なぜ、新天地は希望球団でないパドレスだったのか――。マチャド自身はドジャース時代の昨年10月のポストシーズン中に物議を醸した“汚いプレー”が遠因となって、獲得を考える球団が減ったと考えているという。そして、記事ではこう語っている。

「自分は何をしたって常に悪役なんだ。なぜか分からない。気にならない。人が何と思うかはコントロールできない。自分がフィールドですることしかコントロールできない。自分が良いチームメートになることはコントロールできる。良い野球選手になることもね」

 ドジャース時代は再三“汚いプレー”が物議をかもした。昨年のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦では遊ゴロで一塁を駆け抜ける際に一塁のアギラルの右足を引っ掛け、ブ軍のイエリチから「汚い選手による汚いプレー」と酷評された。さらに、レッドソックスとのワールドシリーズ第4戦でも一塁へ駆け抜ける際に一塁のピアースの右踵を踏みつけた。オリオールズ時代のチームメートだったにも関わらずだった。記事では、その愚行に対する反省の念も打ち明けると同時に、心を入れ替えて野球に取り組む考えを示している。

「自分のした、いくつかのことについて後悔していないとは言わないよ。かなり愚かなこともした。それは間違いない。自分のしたことを分かっている。愚かなことをした。周囲に衝撃を与えることをし、突然そういう立場になったんだ。結局のところ、僕は野球をプレーし、それ以外のことは考えないよ」

 パドレスはナ・リーグ西地区を制したのは2006年が最後。リーグ制覇は1998年が最後でワールドシリーズ制覇は1度もない。超大型契約を契約を勝ち取ったマチャドは、記事で今後への意気込みを示している。

「少し(マイアミの)家からは遠いけれど、決断には最高に満足しているよ。毎日、帰宅して妻に『間違いなく正しい決断をしたね』と言うんだ。ここが自分がいるべき場所だ。神に導かれたんだ。とても素晴らしいよ」

 悪役から優等生プレーヤーに生まれ変わったマチャドの超一流のプレーを期待したい。

(Full-Count編集部)

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