田中将大は高めに直球を投げるべき!? NYメディア“進言”、「メリット」は…?

田中は「球速を武器にする投手陣の中で例外的な存在」!?

 さらに田中の場合、打者の目線を変えることもできるという。スプリットとスライダー、そして直球の多くも低めに投げている田中について「パワーピッチャーではない」と表現した上で、打者を惑わし、バランスを崩させることによって成功していると分析。「もっと高めの直球を投げることで、更に打者を惑わし、バランスを崩させる投手になるかもしれない」と予想している。ただ、「このことに関して2点言うことがある」という。

 1つ目は「タナカが高めの直球を投げることに問題ないか?」。高めの直球は、高すぎればボールになり、低すぎれば打ちやすい球になるからだが、田中の制球は「とても良い」ため、問題ないとしている。2つ目は「ヤンキースはすでにこのことを考えたかもしれない」ということ。現時点でヤンキースの投手陣が高めの直球を意図的に多く投げていることを考えれば、田中にもそうさせようとした可能性があるが、本人が高め直球を投げることを望んでいないのかもしれないと推測している。

 記事では最後に、特に2ストライクのカウントで、もっと多く高めの直球を投げることが役立つかもしれないと改めて“進言”。しかし、田中が投げたくないのであれば、高めの直球を投げることが悪い結果につながる可能性もあるとしている。

 スライダーとスプリットが投球の中心となっている田中は「球速を武器にする投手陣の中で例外的な存在」だという。今季も今まで通りのピッチングで打者を打ち取るのか、それとも高めの直球をより多く投げることで幅を広げるのか。新球ナックルカーブを取り入れるなど“進化”を続ける右腕のピッチングに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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