鷹・工藤監督、11か月ぶり登板のサファテに「上々」 武田には「ひと安心」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

7奪三振と好投の武田には「ポテンシャルを信じてやってもらうだけ」

■ソフトバンク 3-2 巨人(オープン戦・13日・ヤフオクドーム)

 13日、ソフトバンクはヤフオクドームで巨人とのオープン戦を戦い、先発の東浜巨投手は3回途中2失点、3番手の武田翔太投手は3回無失点と、開幕ローテ入りを目指す2投手が明暗を分けた。

 先発の東浜は2回表に3つの四球を出すなど制球に苦しみ2失点。3回表にも先頭を歩かせ、次の打者をサードゴロに打ち取ったところで球数が61球に達し、マウンドを降りた。結果は2回1/3を被安打3、4四球の2失点。1回3失点だった9日の登板に続き、厳しい内容となった。

 工藤公康監督は「今日の方が良くなかったね」としながらも「身体はどこも問題はない。やってもらわないといけない投手。次はもう少し長いイニングを投げてもらいます。まずは球数をしっかり投げることが大事。段階を上げていってもらうことが一番」と、開幕ローテの一員としての信頼に変わりがないことを示唆した。

 4回表から登板した武田は、3回を投げて無失点。5者連続を含む7奪三振の好投で、練習試合から2試合続いていた炎上劇に自らの力でストップをかけた。

 指揮官は「今日は見事なピッチングでしたね。(フォームの)後ろをコンパクトにしたことで前が大きく使えているように見えました。彼が持っているポテンシャルを信じてやってもらうだけ。ちょっとひと安心です」と表情を和らげた。さらに11か月ぶりの登板を果たしたサファテについては「最初にしては上々だと思います。球威は投げていってから。徐々にというところです」とした。

 また中村晃外野手の右腹斜筋筋挫傷の診断を受け、この日はグラシアル内野手を「5番・左翼」で起用した。グラシアルは初回、3回と2打席連続のタイムリーを放つなど好調を維持。工藤監督は「今日は多少(相手先発が)左ということも意識しました」としたうえで、中村不在時のオーダーについては「またいろいろ変えながらやっていきます。そこの答えはもうちょっと待って」と語るに止めた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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