前田健太、335億円男マチャドら“制圧”の快投 打ではフェン直二塁打も…「悔しい」
主力を揃えたパドレス相手に快投、元同僚マチャドとの対戦は「楽しかった」
ドジャースの前田健太投手は14日(日本時間15日)、敵地でのオープン戦パドレス戦に先発し、4回2安打無失点6奪三振と好投した。10年総額3億ドル(約334億5300万円)の超大型契約で加入したマニー・マチャド内野手ら主力を揃えてきたパドレス打線を“制圧”。打撃でも二塁打を放ち、その後、後続の打者のタイムリーで生還するなど、投打で存在感を見せた。
いきなり1点のリードをもらってマウンドに上がった前田。初回はマーゴットを右飛の後、ホズマーに中前打を浴びたものの、マチャドを三ゴロ併殺打に仕留めた。
2-0となった2回は先頭レイエスに二塁打を許したが、マイヤーズを空振り三振、コルデロを遊ゴロ、有望株のタティスを空振り三振とピンチを切り抜ける。すると、直後の3回は先頭で打席に入り、左中間フェンス直撃の二塁打。そして、2死満塁からテーラーの二塁打で生還した。
ドジャースはこの回一挙6点を奪取。8-0と大量リードになると、その裏はウリアスを遊ゴロ、ヘッジス、マーゴットを連続空振り三振で3者凡退。11-0とさらにリードを広げた4回はホズマーを空振り三振、マチャドを左飛、レイエスを空振り三振と2イニング連続の3者凡退に抑え、この回でマウンドを降りた。
オープン戦は4試合登板で防御率2.70。先発ローテーションの一員として迎える開幕へ向け、着々と準備を進めているが、試合後の会見では開口一番「良かったと思います。バッティングでしょ? バッティング良かったです」とニヤリ。その後に「ピッチングも良かった。全部の球種を満遍なくコントロールできましたし、相手もそれなりに良いメンバーを並べてきている中でしっかり投げることができたので、そういう意味では内容、結果ともによかったです」と手応えを示した。
昨年同僚だったマチャドとの2度目の対戦では、真っ直ぐ勝負で“勝利”。前田は「2打席目は真っ直ぐで行こうと決めていたので、あそこまでいったら変化球を投げられないですし、真っ直ぐで行こうっていうのと、正直シーズンに入ったときにあんまり配球の傾向とか出ないように、全部ストレートでもいいかなと思いましたけど、力勝負みたいない感じで対戦できたの楽しかったです」と振り返った。
その後、フェンス直撃の二塁打について「ホームランを打ちたかったので、すごく悔しいです」と改めて話した前田。「バッティング練習してないからかな。もうちょっと(練習)してたら余裕で入ってたんですけど。これからペース上げていきたいと思います」と意欲を見せた。「投」だけでなく「打」の調子もさらに上がっていきそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)