OP戦不振のイチロー、米名物コラムニストが“引退勧告”「日本開幕戦は優雅な花道」
OP戦打率.080で日本へ「いかなる希望も消え失せた。引退するか自由契約になるか」
3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕戦(東京ドーム)で開幕スタメンが期待されるマリナーズのイチロー外野手。オープン戦は7試合18打席連続無安打、打率.080で終えたが、2012年以来7年ぶりの日本凱旋試合では快音が待たれる。
米経済誌「フォーブス」は「イチローがマリナーズと日本へ向かう。その輝かしいキャリアにおいて残り2試合となる可能性が高い」とのタイトルで特集記事を掲載。筆者は一昨年までMLB公式サイトで名物コラムニストだったバリー・ブルーム記者。最低50歳までメジャー現役を目指す安打製造機にとっては、かなり辛辣な内容となっている。
マイナー契約の招待選手として参加した今春のオープン戦で25打数2安打。記事では「いかなる希望も消え失せた。日本開幕戦後にイチローに残された選択肢は2つだけ。引退するか自由契約になるかだ」と記述。3月28日の本拠地・レッドソックス戦では「彼がロースターに入るチャンスはほぼ皆無。25、26日に行われるパドレスとのオープン戦がイチローにとって最後の試合になる可能性がある。彼は米国開幕戦で始球式を務めることもある」とまで言及している。
これまでマリナーズのディポトGMはイチローの日本開幕戦後の去就について明らかにしていない。だが、チームはオフにロビンソン・カノら主力選手を続々放出。チーム再建の真っ只中だ。記事では「もはや打てなくなってしまった45歳の選手をロースターに抱えることは、GMの方向性とは違う」、「彼の故郷で行われる2試合でイチローが18年間のメジャーリーグのキャリアに終わりを告げる決定を下せば、それは彼に向けた優雅な花道」と日本開幕戦での現役引退まで勧めている。
日本開幕2連戦ではスタメン出場が期待されている。それでも、記事では「サービス監督は先発メンバーに入るだろうと語ったが、イチローの起用法は依然として決まっていない。疑いもなく、マリナーズはこの状況をとても慎重に対処しようとしている」と、まるで腫れ物に触るかのような球団の姿勢を記述。さらに、記事の最後では昨春のオープン戦からレギュラーシーズン、今春オープン戦までの通算成績が80打数11安打だったことに触れ、「昨年の5月2日から実戦を離れていたダメージは明らか」とネガティブキャンペーンを締めくくっている。
15日に帰国したイチロー。記事では13日(同14日)に通算2781安打、630本塁打を記録したケン・グリフィーJr.から「楽しめよ」とアドバイスを送られたことも紹介している。安打製造機ぶりを復活させ、辛口コラムニストを見返したい。
(Full-Count編集部)