「マジメだね」「色々教えてください…」イチロー&菊池、“凱旋会見”一問一答
2年連続で花巻東からメジャーリーガー誕生、イチローの反応は…
――菊池さんはメジャーのボールなどにどう適応してきた?
菊池「11月からMLBの公式球を使ってキャッチボールをして、『あ、意外といけるな』と思ってアリゾナに行ったらすごく滑って、最初は『どこにボールが行くんだろう』という形でスタートしてちょっと不安があったんですけど、日に日にアリゾナの気候にも慣れて、ボールにも慣れてきて、そこから自分の形というのができてきたかなと思ってます。実戦も3試合やる中で日本と同じで行くところ、もう少し工夫しなければいけないところが自分の中でも出てきましたので、すごくいいオープン戦、キャンプを過ごせたのかなと思います」
――いよいよ新たなシーズン。スタートに向けてどんな思いを持って取り組んできた?
菊池「先ほども言ったのですが、まさか自分のデビュー戦が日本で行われる、そして、そこで投げることができるとは思ってなかったので、本当にそこをゴールというか一つの目標にしてオープン戦からしっかりアピールしなければいけないという思いできました。それくらいですね。そんな感じです。よろしいですか?」
イチロー「マジメだね」
菊池「教えてください、色々」(会場笑い)
イチロー「僕はですね、昨年の春からのブランクがありまして、それでも十分に体が動く状態になったんですけど、当たり前のように結果を出して、当たり前のようにここにいるという状態を作りたかったんですけど、そうは実際にはならずに大変苦しみました。ここにキャンプの結果を踏まえて言えることは、ほとんどありえないことだと思うんですけど、やっぱり日本人であることですでに勝ち組なんだなというふうに思います」
――どの選手もいつかは決断することだが、いつプレーをやめるのか?
イチロー「いつ分かるんですかね、そんなこと。それは僕にもわからないですねぇ。こういう質問に本当に慣れてないなと今また思いました。
僕は2012年にトレードでシアトルからニューヨークに行ったわけですけど、その後は毎日その日を懸命に生きてきた。それを繰り返して、まぁ重ねてきました。マイアミに行ってからもそれは同じで毎日チームから……当然メジャーリーグというのは厳しい世界ですから、いつチームからそういう通達が来るのかも分からない。そういうふうに日々を過ごしてきたので、そしてまた今日ここにいる、という状態だということですね」
――昨年は大谷選手がメジャーデビュー。2年連続で同じ高校からメジャーリーガーが誕生したことについて、どう思う?
イチロー「えっと花巻?……東。監督さんにお会いしまして、この監督さんにお会いしまして、この春。挨拶しただけなんですけど、インパクトありましたね。僕より2つくらい年齢的に下になるんですけど、会った印象でしかないんですけど、カリスマっぽいですね。そんな雰囲気を感じました。僕にもなんかシートを作ってくれないかなと思いました」(会場笑い)
(Full-Count編集部)