平野佳寿、OP戦3度目登板も無失点 メジャー2年目に向け「苦しんで投げたい」
先頭打者への四球を反省「反省するところ。1番良くない」
ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が16日(日本時間17日)、米アリゾナ州スコッツデールで行われたカブスとのオープン戦に6番手として登板した。1イニングを投げて、1つの四球を与えたものの、無安打無失点。2つの空振り三振を奪い、上々の仕上がり具合を見せた。
先頭のヤングには1球もストライクが入らずに四球を与えた平野。だが、そこから修正し、続くマイヤーズ、ヒギンズを連続空振り三振に。最後はベルナルドを二飛に打ち取り、難なく無失点に抑えた。オープン戦3試合目の登板で、3試合とも無失点と好投を続けている。
登板を終えた平野は「最初のフォアボールですね、ストライク入らなかったので。久々に8回投げて、マウンド荒れているとかでズレがあって、うまいこと調整できなかった。次回、反省するところだと思います。そのあとは落ち着いて投げられましたけど、先頭の四球は1番良くないので、ゼロに抑えられましたけど、良くなかったなと」と、先頭打者に与えた四球をまず反省した。
メジャー1年目の昨季は勝ちパターンの一角を任され、75試合に登板。4勝3敗3セーブ32ホールド、防御率2.44と活躍し、ダイヤモンドバックス投手陣で不可欠な存在となった。2年目のスプリングトレーニング。「1年やっている経験で気持ちは楽になっている」とは言うものの「まだオープン戦ですし、本番に入ったら全く変わってくるというのは日本もアメリカでも一緒。ここから気を引き締めて自分のピッチングをしていくことが大事」と油断はない。
ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督も「去年のスプリングトレーニングはちょっと緊張気味だったけど、今年は1年こっちでプレーして、何をやればいいのかもわかってきてる。だから我々が期待したことはやってくれている。彼がクローザーとしての経験があることも知っているけど、現段階では(役割は)わからない。でも彼が今やっていることはとてもいいと思う」と語り、右腕に信頼を寄せている。
報道陣から「今年の活躍も楽しみにしています」と振られると、「僕は楽しくは投げられないんで、苦しんで投げたいと思います」と返して笑いを誘った平野。メジャー2年目の今季も、ダイヤモンドバックス投手陣で重要な役割を担いそうだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)