オリ高卒3年目・榊原が7回0封の好投で開幕ローテ大前進 「手応えはありました」
広島打線に7回1安打7奪三振無失点の好投を見せた榊原
■広島 0-0 オリックス(オープン戦・17日・マツダスタジアム)
オリックスの榊原翼投手が16日、広島とのオープン戦に先発し7回1安打無失点、7三振を奪う好投を見せ、開幕ローテション入りに向け大前進した。
最速150キロの直球を軸に強力広島打線と真っ向勝負。初回の先頭・西川にいきなり四球を与えたが、その後は菊池を空振り三振、二塁を狙った西川を女房役の若月が刺すなど結果的に3人で仕留めリズムに乗った。
この日、最大のピンチは6回。1死一、二塁とピンチを背負ったが「真っすぐで打ち取れたの自信になった」と田中は145キロの直球で左飛、4番鈴木には148キロの直球で中飛に仕留めた。
この試合までは力みから制球を乱し自滅する場面もあったが「試合前のキャッチボールから(力みを)意識しないで、熱い気持ちは胸に抑えてやった。手応えはありました」と胸を張った。
開幕ローテーションはすでに山岡、東明、アルバース、山本、松葉の5枚が確定的で残り1枠を小林らと最後まで争っている。西村監督は「立ち上がりだけ、あとは結果をしっかり出してくれた」と、初回先頭打者の四球を課題に挙げつつも評価。
榊原の開幕ローテ入りについては指揮官は「今日のピッチングを見れば近いものになってきている。もう少し考えます」と語り“当確ランプ”は先送りとなった。だが、昨季セ・リーグ覇者を相手に見せた好投で開幕ローテに近づいたことは間違いない。
昨シーズンは育成から支配下となり1軍マウンドを経験した高卒3年目右腕は「まだまだ競争して、投げる試合では今日みたいに0点で抑えたい」と気を引き締めていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)