昨季29発のア軍大砲、三振喫した斎藤に脱帽「打ちにくい直球。スプリットもいい」
日本ハムにも感心「選手はメジャーよりも基礎がしっかりしているイメージ」
日本ハムの斎藤佑樹投手が18日、東京ドームで行われたアスレチックスとの「2019 MGM MLB 日本開幕戦 プレシーズンゲーム」に先発し、メジャーの強打者を相手に2回1安打1失点という好投を見せた。初回は四球を与えたものの、無失点。1死一塁からマット・オルソン内野手を低めのスプリットで空振り三振に切ったが、この昨季29本塁打の強打者が斎藤佑のピッチングを絶賛した。
メジャーの若きスラッガーを唸らせた。初回1死一塁の場面で、斎藤佑がオルソンと対峙した。昨季打率.247ながら、29本塁打84打点の成績を残したアスレチックスの大砲に対し、カウント1-2と追い込んだ5球目に斎藤佑はスプリットを選択した。ハーフスイングを取られ、空振り三振に終わったオルソンは、斎藤佑に強いインパクトを覚えた様子だった。
「日本ハムのナンバーワンはすごく良かった。すごく打ちにくいファストボールを投げてきた。僕の打席ではすごく制球されていたし、間違いなく、あのスプリットも良かった。いい投手だと思ったよ」
試合後のロッカールームでオルソンは脱帽した。三振を奪われたスプリットのみならず、制球力と130キロ台のストレートに関しても、24歳のスラッガーは高く評価した。
この日は3打数無安打に終わったオルソン。チームは9回に主砲デービスの3ランなどで4点を奪い6-6のドローに持ち込んだが、土壇場まで追い込んだ日ハムというチームそのものにも強烈な印象を受けた。
「全くメジャーのチームとは違う。プレースタイルがすごく異なる。選手はメジャーよりも基礎がしっかりしているイメージを感じた。ピッチャーに関していえば、変化球がすごく多い。みんなスプリットを投げてくる。メジャーでスプリットを投げる投手は多くないからね。違う野球というものを目の当たりにすることができたのはクールだったよ」
メジャーでスプリットの使い手として知られているのはヤンキースの田中将大、カブスのダルビッシュ有、エンゼルスの大谷翔平といった日本人投手らの名前が挙がる。メジャーで使いこなす投手は少ないが、三振を奪われた斎藤ら日本ハム投手陣の繰り出すスプリットにオルソンは興味津々の様子だった。
(Full-Count編集部)