マ軍GMに直撃、イチローは「比類なき存在」 数々の偉業は「偉大さは言わずもがな」
現役復帰にも言及「フィールドに復帰するための旅路は大変なものだったと思います」
日本の誇る安打製造機はこれまで卓越した技術、スピードなどが評価されてきたが、圧倒的なキャリアを支えてきたフィールド内外で輝きを放つ知性を絶賛。現役時代は投手として、引退後はスカウト、強化責任者として数え切れないほどの選手と関わってきたディポト氏をもってしても、「最もスマート」と絶賛している。
昨季マーリンズと契約満了となったレジェンドをシアトルに戻す最終的な決断を下したディポトGMはその数ヶ月後、会長付き特別補佐という異例の地位に不振のイチローを異動させ、ロスターからはずすという苦渋の決断を下した。そして、今オフにはマイナー契約を結んだ。地元メディアからもイチローの去就について、再三再四質問されているというディポト氏。激動の日々を過ごすイチローには敬意を忘れていない。
「彼が今の年齢で成し遂げていることは感銘的。45歳でここまできたのです。フィールドに復帰するための旅路は大変なものだったと思います」
ロースターから外れた後もチームに帯同。練習は続けていたが、年齢と半年以上のブランクと戦うイチローの努力に脱帽している。
「いずれにせよ、素晴らしいキャリアです。将来的な殿堂入りはスラムダンクですよ! しかも2カ国でね。そんな選手はいませんよ。世界という観点で見れば、彼は史上最高の選手という議論の対象に十分になりますよ。どの選手よりもヒットを打っているのです。27年間のキャリア。彼は誰よりも長くプレーして、誰よりもヒットを打っているのです。それに打撃タイトルの数々を加えてみましょう。凄まじい達成ですよ」
ディポト氏はイチローの将来的な殿堂入りについて「間違いなし」と断定していた。今回の日本遠征で「28」に拡大されたロスターは米国に戻れば、通常の「25枠」に戻る。イチローは生き残ることができるのか。運命の決断の主役も、イチローの比類なきキャリアには最大限の敬意を払っている。
(Full-Count編集部)