菊池雄星、いよいよメジャーデビューへ “凱旋登板”での勝利誓う「勝つ姿を」
21日の開幕2戦目先発へ前日会見、デビューへ「すごく感慨深いものがあります」
■アスレチックス – マリナーズ(20日・東京ドーム)
21日の「2019 MGM MLB開幕戦」(東京ドーム)第2戦で先発するマリナーズの菊池雄星投手が登板前日の20日、記者会見を行った。メジャーデビューへ向けて「すごく楽しみ」と心境を明かした左腕は「勝つ姿を日本の皆さんに見ていただきたい」と“凱旋登板”での勝利を誓った。
東京ドームでのメジャーデビュー。珍しい形で新たなキャリアをスタートさせることになった菊池は「まさかメジャーリーガーとしてのキャリアのスタートを日本で迎えることができるとは思ってませんでしたので、後にも先にもこんな経験はありませんし、とにかく楽しみたい」と話し、「楽しんで勝つ姿を日本の皆さんに見ていただきたいなと思います」と付け加えた。
相手のアスレチックス打線については「すごく強力打線というのは感じてます」としたものの、「ただ、やれることというのは自分のピッチング、自分のボールを投げることのみだと思いますので、とにかくキャッチャーミット目がけて丁寧に1球1球、大事に投げること。それは日本にいた時から変わらないですけど、それしかできませんので、とにかく大事に大事に投げたいなと思っています」と菊池。重要なのは相手ではなく、自分の投球をすることだ。
「先日の(日本ハムとの)試合を見させていただいたのと、データの傾向だったりというのを昨日メモしたりとか、目を通して、一通りイメージを膨らませました。当然、バッターの傾向というのはあると思うんですけど、まず大事なことは自分のボールをいかにコントロールできるか。もちろん素晴らしいバッターが揃ってますけど、まずは自分の納得いくボールをしっかり投げきるということを一番大事にしつつ、あとは試合の中で感じたことがあればうまく対応していきたいと思います」
鳴り物入りでプロ入りしてから、決して順調にここまでたどり着いたわけではない。それだけに「やっと明日、舞台に立てるというのがすごく感慨深いものがあります」と話す。「たくさんの友人、家族、恩師、仲間が駆けつけてくれるので、僕自身も楽しみですし、これからメジャリーグで投げるんだと、そういういいスタートを見せられればと思います」。日本で最高のメジャーデビューを飾るつもりだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)