【福岡発 売り子名鑑2019】弾ける笑顔が眩しいハマっ子美女 旅館の仲居から売り子に転身した異色の経歴
「誰も私のことを知らないところに行って、どれだけできるんだろうと」
昨年の下旬までは地元の横浜で働いていたという「あべちゃん」。年の終わりに転機が訪れた。「それまで勤めていた仕事を辞めたタイミングで、ちょっと違う土地に行ってみたくなったんです」。元々は、パティシエの経験もあり、カフェの店長を務めるなど飲食店で働いていたが、「思い切って遠くに」と、地元を飛び出して九州へやってきた。
最初の行き先は大分・湯布院。国内で屈指の温泉地として知られる地の有名旅館で住み込みの仲居として働いた。「同じ仕事をしたくなくて、やったことないことに挑戦しようと思ったんです。若いうちしかできないことってなんだろうって考えた時に、ビールの売り子をやるには、年齢的にもギリギリじゃないかなと思って」。2月になって大分から福岡に移り住んだ。
「友達に横浜スタジアムで働いている子がいたんです。売り子ではなく売店だったんですけど、楽しいって。売り子も楽しそう、という話は聞いていていいなと思っていました。横浜の時は仕事をしていてチャンスがなかったんですが、福岡にはドームがあったので応募しました」。以前から興味があったという売り子業。3月のオープン戦から働き始めたばかりだ。
まだ、売り子の経験は数試合しかない。10キロを超えるビールのタンクを背負っての仕事は「足がキツイです。筋肉痛がキツイです」と苦労が絶えない。それでも「ビールが売れたら、やっぱり嬉しいですね。中でも何回も買ってくれるお客さんがいると、もっと楽しくなりますね」と、やり甲斐も感じている。
仲居だった頃には「せっかくだから何かモノにしたい」と「温泉ソムリエ」の資格も取得したという彼女。「誰もいないところ、誰も私のことを知らないところに行って、どれだけできるんだろうというチャレンジがしたいんです」と“チャレンジャー精神”も感じさせる。いよいよ開幕する2019年シーズン。売り子たちの戦いも始まる。