元巨人・独立L栃木GB寺内監督が語った 新加入の西岡への期待とエール
都内でトークショーに出演 西岡は「さすがだな」 野球少年には実技指導
元巨人でルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスの寺内崇幸監督が東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京でトークショー(主催・よみうりカルチャー)を開催した。
昨季限りで巨人で12年務めた現役を退き、新たな野球人生のスタートを切った。「(戦力外通告を受け)悩んだというか、30才を過ぎたくらいからは、できるだけ長くジャイアンツでやろうと思うようになっていました。なので、ジャイアンツ以外のユニホームを着て、プレーするという選択肢はありませんでした。自分の心の中は決まっていましたね」と引退決断の理由をファンに説明した。
すでに指導者として、選手たちとキャンプを過ごし、オープン戦も行っている。自身もベンチワークを学びながら、4月6日の開幕戦(対茨城・ひたちなか)に備えている。「栃木の野球熱を感じますね。昨年、村田(修一)さんが残したものも大きいですし、今年は西岡(剛)選手、若松(駿太=元中日)投手がNPBから入りましたし、元ベイスターズの北方(悠誠)投手もいますから」と注目選手を紹介。西岡は開幕に向けて、チームに合流し、実戦で安打を放っているが「久しぶりの実戦でヒット打つなんてさすがだなと思いました。やってくれると思いますよ。本人もNPBに戻りたいと思っているでしょうし、戻れるように力になりたいと思います」とエールを送った。
参加者からの質問コーナーでは、中学2年生の野球少年から「流し打ちをする場面でどうしてもフライになってしまいます。どうすれば、打ちたい方向に打てますか?」という技術の疑問をぶつけられた。
「打つポイントは自分の持っているポイントで打てているかな? バットの角度の問題。僕らはバットを『どう入れるか』と表現をするのだけれど、その入っていく角度を見て、自分の体からバットが離れてはいけないんだ」と立ち上がって、身振り手振りで、熱のこもった指導が始まった。
「いいバッターほど、バットの先やヘッドが体に近いところから出てくる。そうすれば、腕が自由に使えるようになる。離れていると(腕が)使えない。反対方向に打ちたくても、ドアスイングになってしまい、タイミングが合わなかったり、打ちたいところ打てない。練習の中で角度を確認した方がいいですよ」とアドバイスを送ると、少年は目を輝かせ、大きくうなづいていた。
寺内氏は少年に「名前、聞かせて」とフルネームを再確認。「皆さん、名前を覚えておいてくださいね」と将来、プロ野球選手としてその名前が世に出てくることを期待していた。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)