大分県2校が初戦突破 神奈川県2校はともに初戦敗退…選抜5日目
啓新は必勝継投リレー 創部7年目で古豪で完投王者の桐蔭学園を破る
第91回選抜高校野球は27日、兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で大会5日目が行われ、明石商(兵庫)、大分(大分)、啓新(福井)が勝利した。大分と啓新はうれしい甲子園初勝利となった。
○明石商(兵庫)7-1 国士舘(東京)
明石商の2年生右腕・中森俊介の粘投が光った。昨夏の甲子園のマウンドを経験した右腕は最速146キロのストレートを披露。9安打を許したが、要所を締めて10奪三振。打線は2回に中森が選んだ押し出し四球から、1番・来田涼斗(2年)の2点適時打などで3点を先取。7回に1点、8回に3点と中森を援護した。国士舘は走者を出したがなかなか返せず、残塁10が痛かった。
○大分(大分)4-1 松山聖陵(愛媛)
大分が接戦を制した。明豊に続き、大分県勢がともに初戦を突破した。初回、先頭の足立駿(3年)が中前安打で出塁。3番の小手川巧(3年)ヒットで出塁し、1死一、二塁から4番の中尾拓士(3年)が右中間へ2点適時打となった。エースの長尾凌我(3年)を援護した。8回には1死満塁とすると安藤陽斗(3年)が右翼へダメ押しの2点タイムリーで突き放し、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。
○啓新(福井)5-3 桐蔭学園(神奈川)
創部7年目、初出場の啓新が古豪・桐蔭学園を継投リレーで撃破した。先発の安積航大(3年)が7回3失点と試合を作ると、サイド右腕の浦松巧(3年)に交代。8回から救援した浦松は2イニングを完璧に封じ、反撃を許さなかった。関東王者の桐蔭学園は2003年春以来の甲子園出場となったが、16年ぶりの勝利はならなかった。横浜に続き、神奈川2校が初戦で姿を消した。
(Full-Count編集部)