日ハム金子弌大、古巣オリ相手に30日今季初登板 新天地開幕に「違和感ない」
プロ15年目のスタート「キャリアハイを残したいと常に思っています」
■日本ハム – オリックス(30日・札幌ドーム)
昨オフにオリックスを自由契約になり、日本ハムに移籍した金子弌大投手が30日のオリックス戦(札幌ドーム)に先発する。移籍後初登板はいきなり古巣が相手。「初めてオリックス以外で開幕を迎えますが、そんなに違和感はないです」と平常心で臨む。
昨季はコンディション不良もあり、4勝7敗に終わったが、今季はここまで順調だ。オープン戦は4試合に登板。12回を投げて13安打された一方、9三振を奪った。「良い時も打たれたときもありましたが、わりとシーズンに向けてしっかり投げられる状態かなと思います」と準備は整った。
オリックスで過去6度開幕投手を務めた通算120勝右腕は、すっかり新天地に馴染んでいる。開幕投手を務めた25歳の上沢直之投手が「ずっと前からファイターズにいたような雰囲気で、すごく頼りになる先輩」と言うように若い投手陣から慕われている。金子自身も「ここ最近は溶け込めているなと思うことがあります。キャンプ中ほどの違和感はないですね」と話す。
35歳で迎えたプロ15年目のシーズン。「数字的に目標は出さないと言いながらも、キャリアハイを残したいと常に思っています。まずは1年間1軍で投げないと達成できないのでしっかり投げること。そこはどこにいても同じです」と力を込めた。
栗山英樹監督の期待も大きい。指揮官は「僕にとっても非常に大きな意味のある弌大の最初の登板。心して見つめたい」と話した。開幕2連勝をかけて、ファイターズの金子が満を持してマウンドに上がる。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)