明豊が名門・龍谷大平安を延長11回劇的サヨナラ勝利で破る 大分県勢43年ぶり4強

明豊が龍谷大平安をサヨナラで下す
明豊が龍谷大平安をサヨナラで下す

両校譲らず0-0で延長戦へ 11回2死満塁で途中出場の後藤が決める

 第91回選抜高校野球は31日、準々決勝第2試合で、明豊(大分)が延長11回の末、サヨナラ勝利で名門・龍谷大平安(京都)を下した。

 序盤から両校は投手戦で、0-0のまま試合は延長戦へ。11回裏、明豊はヒットと四球、敵失で作った2死満塁の好機で、途中出場の後藤杏太(3年)がこの日の最初の打席で、中越えのサヨナラ打を放ち、熱戦に終止符を打った。

 平安の先発は背番号13・橋本幸樹(3年)。6回1/3を投げ、2安打無失点の好投。背番号18の明豊先発・寺迫涼生(3年)は5回3安打無失点。ともにテンポよく好投を続けた。2回には龍谷大平安の中堅・中島大輔(3年)、4回には遊撃手の西川史礁(2年)の好捕が飛び出すなど、締まったゲームとなった。

 6回からは明豊は左腕・若杉風汰(2年)、7回1死一塁から龍谷大平安は野沢秀伍(3年)、ともにエースが登板。両者譲らず、試合は延長戦へ。11回に龍谷大平安が1死から四球で出塁。ピンチの芽を摘もうと明豊は11回1死一塁から3番手・大畑蓮(3年)に送り込み、後続を断つなど、息詰まる展開だった。

 勝利した明豊は横浜(神奈川)、明治神宮王者・札幌大谷(北海道)、龍谷大平安と競合を破って、初の4強入り。大分県勢では1976年に日田林工以来、43年ぶりのベスト4入りとなった。

(Full-Count編集部)

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