イチローの引退に“安堵”したサイ・ヤング賞右腕 「僕にとって試練だった」

中継ぎ右腕ワークマンもイチローへの悪夢が…

 ベストな軌道を描くチェンジアップ以外では打ち取れないと、ポーセロは嘆いていたようだ。

「あんなふうに打つ人は他にいない。彼は僕にとって試練だった。でも、たくさんのピッチャーにとってもそうだった」

 ポーセロはイチローの恐ろしさを改めて振り返る一方、レッドソックスの中継ぎ右腕のブランドン・ワークマン投手にも忘れられないイチローの悪夢があった。

 通算7打数2安打のイチローがヤンキース時代の2013年9月8日。ルーキー時代のワークマンは打ちのめされたという。

 3-3で迎えた9回裏。イチローはワークマンから中前打で出塁。そして、盗塁と犠牲フライで三塁に進んだ。韋駄天で鳴らした背番号「31」のスピードというプレッシャーにさらされたのだろうか。ワークマンは正念場でまさかの暴投。イチローは決勝のホームを踏んだ。

「サヨナラ暴投。試合を終えるには素晴らしい形とは言えないね」。ワークマンはこう振り返ったという。

 昨季のワールドシリーズ王者の脳裏にもイチローの脅威は深く刻まれているようだ。

(Full-Count編集部)

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