菊池雄星、5日Wソックス戦で先発へ サービス監督「選手が決めたことを尊重」
31日に父・雄治さんが死去も、「父の願い」と帰国せず野球に専念
マリナーズのスコット・サービス監督は31日(日本時間4月1日)、前日に父・雄治さんが死去した菊池雄星投手は日本に一時帰国せず、予定通り4月4日(同5日)の敵地ホワイトソックス戦で先発すると明らかにした。
「家族との関係が密なことは知っている。その彼が、父そして家族と話をして(米国に)留まると決めた。私は常に選手が決めたことであれば、それを尊重し、全面的にサポートする。彼は木曜日(4月4日)に投げる」
神妙な面持ちでこう話したサービス監督は、30日(同31日)に菊池と話し合い、本人の意思を確認。「選手も人間。とても辛いことだが、彼はここに留まることが正しい(選択)と考えている。我々もそれは理解できた」と決定の経緯を説明した。
メジャーには最大7試合の離脱が認められる「忌引きリスト(BL)」があるが、27歳左腕はこれを使用せず。前夜に報道陣に向けたコメントで「父の願い」とした野球への専念を貫く。
菊池は21日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕第2戦でメジャーデビュー。29日(同30日)には米国でのデビュー登板を本拠地シアトルで果たし、昨季世界一に輝いたレッドソックス相手に6回3失点(自責2)と好投した。メジャー初勝利の権利を得て降板したが、9回に抑え投手が逆転3ランを浴びて勝利を手にすることはできなかった。
4日の敵地ホワイトソックス戦ではメジャー初勝利を飾り、亡き父に捧げる1勝としたい。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)