日本人が3人登場 ダル&大谷翔平&菊池雄星が「19年MLBのキーマン」に選出
カナダ・トロントを拠点とする「ザ・スコア」が全30球団の注目選手をピックアップ
カブスのダルビッシュ有投手、エンゼルスの大谷翔平投手、マリナーズの菊池雄星投手が北米メディアから「パフォーマンスに注目が集まる30人」に選ばれた。カナダ・トロントを拠点とする「ザ・スコア」が「2019年MLBシーズンのキーマン30人」と全30球団の注目選手を1人ずつ独自選出。3人の日本人選手が選ばれている。
まずは昨年9月の右肘手術からの復活を目指すダルビッシュだ。昨季は右腕の相次ぐ故障に苦しみ、わずか8試合登板で1勝、防御率4.95だった。記事では「ダルビッシュは2018年シーズンを迎える前、カブスの大きなFA契約だったが、最悪な結果となった」と振り返りつつも、米8年目の今季はオープン戦4試合登板し、計12回で14三振を奪うなど防御率2.25だった。
今季初登板となった3月30日(日本時間31日)の古巣・レンジャーズ戦では制球に苦しみ3回途中3失点、7四死球で降板。悔しい復帰戦となったが記事では「カブスのローテーションには有名な選手が多いが、年齢と怪我のリスクにより厳しい状況である。しかし、カブスはナ・リーグ中地区を圧勝できる可能性がある。ダルビッシュが30試合近く好投すれば、それが大きな違いを生むだろう」と期待されている。
そして昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯の再建術(トミー・ジョン手術)を受けた影響で指名打者一本となる大谷。現在はリハビリ中で、5月中の復帰が期待されている。人生初の大手術をした故障明けとあって、記事では「2年目はより難しい状況になるだろう」と予想すると同時に、大谷への高い期待が記されている。「昨年オオタニがシーズンを通して打って打ちまくり、投打で活躍したことで、メジャーで二刀流が成功するのかという謎は解かれた。彼の打撃は、契約を延長したマイク・トラウトと共に、エンゼルスをポストシーズンへ導く鍵の1つ」。
菊池は再建中のマリナーズで先発ローテの一角として期待されている。メジャー初勝利こそ逃したが3月29日(日本時間30日)のレッドソックス戦では6回3失点の好投。記事では「日本からMLBへ挑戦する時、大きく期待されるが、懐疑的な見方も多い」としつつも、先発陣の軸としての働きを期待している。「再建中のチームのローテーションを牽引する立場として、キクチの美しい欺く投球フォームは、マルコ・ゴンザレスと共に注目を集めている」と評価している。
他球団ではアストロズのカルロス・コレア内野手、ヤンキースのゲイリー・サンチェス捕手らが挙げられた。ダルビッシュ、大谷、菊池は北米メディアの期待に応える活躍ができるのか――。その戦いはまもなく始まろうとしている。
(Full-Count編集部)