元DeNA久保康友がメキシコLで開幕投手決定!「チームを優勝に導けるよう」
開幕戦の開催地は標高1800メートル、関係者「防御率5点台で投げられれば十分」
だか、そんな中でも多くの打者が140キロ台前半の直球に差し込まれるなど、球のキレの良さは健在。許した2安打は詰まった当たりと外野のミスによるもので「球場に着いた時は、本当にこの球場でやるのかと思ったほど。グラウンドの状態を考えれば、この2試合の結果は気にしなくていい。相手打者の特徴をつかんで、どう打ち取るか。公式戦になればもっといい球場でやれると思うので、しっかり準備したい」と前向きだ。
開幕戦が行われるレオンは標高約1800メートルで、チーム関係者は「低地が本拠地のチームで防御率が3点台だった投手でも、高地が本拠地になれば防御率は5点台になる。5点台で投げられれば十分だ」と明かす。久保も「標高が高い場所だと変化球の曲がりが低地の半分以下になる。ボールも日本とは違って乾燥していて滑るので、コントロールに気をつけて投げたい」と話しており、高地と低地でピッチングを変えることも考えているという。
投手にとっては、公式球が昨年までのローリングス社製から、今年はフランクリン社製に変わったことも悩みの種だ。しかも、ボールがチームに届いたのは開幕13日前。久保が試合で使えたのはわずか1試合のみで、キャンプ終了後も頻繁にブルペンに入り、新球を手に馴染ませてようとしている。投手陣からは「ボールによって縫い目の高さも違うし、大きさも違う。重さも5グラム以上違う。ローリングスよりも打球が飛ぶ」との声も出ており、日本とは違う投げにくいボールをいかに操れるかが、メキシコでの成功への鍵となりそうだ。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)