昨季王者の西武、開幕4戦目で初勝利 ピンチの連続に辻監督「身体がもたないよ…」

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

本拠地開幕戦を勝利で飾り「この球場が大好きな選手ばかり」

■西武 7-4 ロッテ(2日・メットライフ)

 西武が勝利を待ちわびていたファンに、今季初白星を届けた。2日、メットライフドームでの本拠地開幕戦に臨み、7-4でロッテを下した。

 ロッテの先発・涌井から5回途中までに5点を奪って、ノックアウト。先発した新外国人投手・ニールが6回途中2失点と試合を作った。その一方で、中継ぎ陣が何度もピンチを背負い、9回には抑えのマーティンが2死満塁とあわや同点の場面を招いた。最後は角中を一飛に打ち取り窮地を脱したものの、冷や汗をかいた。

 辻監督は試合後、会見場に現れると「身体が持たないよ、まだ4試合なのに」と苦笑い。「やっと勝てました。この球場が大好きな選手ばかり。打線もだいぶ落ち着いてきた」と11安打7得点と本来の破壊力を取り戻した打線を称えた。

 4打点を叩き出した森について辻監督は「(5回の)あの2点が大きかった。そのあとノーアウト満塁から点が入らなくて嫌な雰囲気だったけど、2点取られた後に2点を取れたところが今日のポイント」と目を細めた。

 強力打線の中でも昨年の本塁打王・山川の後ろを打つ森の役割は大きい。「山川はホームランもあるし、バッテリーは警戒して四死球が多くなる。その後の森が重要になってくる」と指揮官もその働きを注視する。息を吹き返した“獅子おどし打線”が連覇へ巻き返しをはかる。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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