田中将大、抜群の安定感 2勝目ならずも…NYファンは拍手「ふさわしい活躍」
開幕2戦2勝はならずも…「またしても素晴らしかった」「またしても優秀」
■ヤンキース – タイガース(日本時間3日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は2日(日本時間3日)、本拠地タイガース戦に先発し、6回2/3を8安打7奪三振無四球1失点(自責1)と好投したものの、勝敗は付かなかった。ヤンキースは同点の9回に守護神チャップマンを投入するも、2点を失い1-3で敗戦。しかし、自身4度目の開幕投手で初めて白星を掴んだ28日(同39日)のオリオールズ戦に続いて試合を作り、辛口のニューヨークメディアも続々と称賛している。
田中は初回、1死一、三塁のピンチを迎えるも、後続を断って無失点。2回は3者凡退に仕留めると、その裏に味方打線がフレイザーの左犠飛で1点を先制した。3回は1安打を許すも無失点。4回は連打で無死一、三塁とピンチを背負うも、ステュワートを左飛、ピーターソンを投ゴロ併殺打と打ち取る。5回は再び3者凡退。しかし、6回2死でカンデラリオの打球が一塁ベースに当たる不運な二塁打を許し、続くヒックスに左中間への二塁打を浴びて同点とされた。
それでも、勝ち越しは許さず、7回1死二塁からマーサーを空振り三振に仕留めたところで降板。この日は87球を投げてストライクは63球。ヤンキースはチャップマンの乱調で敗れたものの、田中は低めを突く丁寧な投球で、防御率1.46と安定した投球を続けている。
ヤンキース戦を中継する地元テレビ局「YESネットワーク」は「ボンバーズ(ヤンキースの愛称)のためにマサヒロ・タナカがまたしても素晴らしかった」と投球を称賛。韓国人ジャーナリストのキム・スンミン記者はスプリットで空振りを奪う場面の動画を添えて「タナカ・マサヒロの十八番」と綴った。また、ESPNのコーリー・ハービー氏は、5回終了時にツイッターで「マサヒロ・タナカによる、またしても優秀な投球。現在5回を投げ球数が68球」とつぶやいた。
さらに、MLB公式サイトでヤンキース番を務めるブライアン・ホック記者は失点シーンについて「タナカにとって、かなり不運な出来事だ。カンデラリオのゴロが一塁ベースにあたり二塁打となり、ヒックスがタイムリー2ベースでそれに続く」とレポート。降板時には「マサヒロ・タナカが(降板のため)アーロン・ブーンにボールを渡し、スタンディングオベーションを受ける。彼はそれを受けるにふさわしい活躍をした。アダム・オッタビーノが登場し、1-1の同点のままにすることを目指す」と絶賛した。
エース右腕のセベリーノが開幕に間に合わず、スタントン、アンドゥハー、ヒックス、手術明けのグレゴリアスなど野手にも離脱者が続出しているヤンキース。この日の田中のような投球を白星につなげたいところだ。
(Full-Count編集部)