“367億円男”ハーパーが140M弾 古巣本拠地での初戦で大ブーイングかき消す
3安打3打点の大暴れ、フィリーズファンは「俺たちはハーパーを手に入れた」の大合唱
■フィリーズ 8-2 ナショナルズ(日本時間3日・ワシントン)
フィリーズのブライス・ハーパー外野手が2日(日本時間3日)、敵地で移籍後初の古巣ナショナルズ戦に臨んだ。13年総額3億3000万ドル(約367億2300万円)の超大型契約で移籍した“元主砲”には大ブーイングが浴びせられたが、8回に“恩返し弾”を放つなど3安打3打点の大暴れを見せた。
選手紹介、そして、打席に入る際も大ブーイングを浴びたハーパー。第1打席でメジャー屈指の右腕シャーザーの前に空振り三振に倒れると、大ブーイングは大歓声に変わった。異様な雰囲気の中での一戦となったが、スーパースターはこれを力に変えた。
まずは5回に二塁打。さらに、5-0で迎えた6回にはレフト前へのタイムリーを放った。ここで、敵地に駆けつけたフィリーズファンは「WE Got Harper!(俺たちはハーパーを手に入れた)」の大合唱。そして、6-2となって迎えた8回には、右腕ヘリクソンからダメ押しの2ラン。打球の初速112マイル(約180キロ)、右中間への458フィート(約140メートル)という強烈な一発だった。ハーパーは打った瞬間にホームランと確信。華麗な“バットフリップ(バット投げ)”も披露すると、「WE Got Harper!」の合唱はさらに大きくなった。
2010年の全米ドラフト1位でナショナルズに入団したハーパーは、昨季開幕前に10年総額3億ドル(約334億円)の契約延長オファーを受けたものの、これを拒否したと報じられていた。そして、シーズン終了後にFAとなり、同じナ・リーグ東地区のライバルでもあるフィリーズとFA史上最高総額で契約。大ブーイングでかつてのヒーローを迎えたナショナルズファンだが、あらためてその力を見せつけられる結果となった。
フィリーズはこのまま8-2で快勝。5打数3安打3打点と大暴れしたハーパーは、開幕4試合で打率.429、3本塁打、5打点と結果を残している。