田中将大、エース対決で譲らず 相手右腕も覚悟「タナカだと無得点が続くもの」
7回途中1失点の好投も勝敗付かず、相手指揮官は「普段通り手強い相手」
■タイガース 3-1 ヤンキース(日本時間3日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は2日(日本時間3日)、本拠地タイガース戦で6回2/3を8安打7奪三振無四球1失点(自責1)と好投。しかし、ヤンキースは守護神チャップマンが打たれて1-3で敗れ、田中に勝敗は付かなかった。敵地メディアによると、勝利を手にしたタイガースの指揮官も「タナカは手強い相手」とあらためて語ったという。
2回にフレイザーの左犠飛で先制点をもらった田中。4回は無死一、三塁とピンチを背負うも、ステュワートを左飛、ピーターソンを軽快なフィールディングで投ゴロ併殺打と切り抜ける。6回2死でカンデラリオの打球が一塁ベースに当たる不運な二塁打を許し、ヒックスに適時二塁打を浴びて同点とされたものの、7回1死二塁からマーサーを空振り三振に仕留めて降板するまで安定感のある投球を続けた。
87球を投げてストライクは63球。2戦2勝とはならなかったが、開幕から12回1/3で無四球、防御率1.46と安定した投球を続けている。
敵地テレビ局「FOXスポーツ・デトロイト」はツイッターで、試合後にタイガースの選手、監督が取材に応じる様子を動画で公開。田中と同じく6回2/3を1失点と好投したエース右腕のジマーマンは「誰もがゼロ(無失点)を重ねて、チームに勝機をもたらすということを望むものだよ。対戦相手がタナカだと、無得点が続いていくものだからね。基本的に今夜はゼロが続いて、終盤に何得点か加えることができて、勝利を手にできたんだ。そこが大事だね」と振り返っている。
また、ロン・ガーデンハイアー監督は「こういう試合でやらなければならないことは、とにかくハードにプレーし続けること。今夜のうちの選手がまさにそれを実践してくれた」と選手を評価。そのうえで「今日は寒さもあったし、タナカは普段通り手強い相手だった。しかし、我々のブルペンは良い投球をしてくれて、ジマーマンは素晴らしかった」と、田中の先発試合で勝利したことに満足げだった。
ヤンキースは故障者続出で苦しいメンバーとなっているだけに、田中には今後もこの日のような我慢強い投球が求められることになりそうだ。
(Full-Count編集部)