ダルビッシュ5回途中3失点で今季初黒星 救援炎上&打線沈黙でチーム5連敗
今季は2戦連続で5回持たず、悪天候も重なって制球乱れる
■ブレーブス 9-4 カブス(日本時間5日・アトランタ)
カブスのダルビッシュ有投手が4日(日本時間5日)、敵地でのブレーブス戦で今季2度目の先発に臨んだ。2回途中から雨が降り出す悪天候の中、制球に手を焼きながらも4回まで1失点と粘ったが、5回無死一、二塁としたところで降板。後続2投手が荒れて、32歳右腕は4回0/3を5安打2奪三振4四球3失点(自責3)で今季初黒星となった。ブレーブス左腕フリードの前に打線も沈黙。カブスは4-9と敗れ、まさかの5連敗を喫した。
ダルビッシュは初回から最速95マイル(約153キロ)を計測したが、前回に続いて制球に苦しんだ。曲がりの大きなスライダーで打者の意表を突いたが、見切られてボールとなることも多く、速球も低めに力強く決まる時と高めに抜ける時とで、大きな差が生まれてしまった。
雨でぬかるんだマウンドに土を入れるなど、状態が良くない中でも粘投した。2回は先頭マーカキスに右前打を許し、1死後にマキャンへ四球。続くスワンソンを遊ゴロで、2死一、三塁とピンチを迎えたが、最後は投手フリードを3球三振に仕留めて無失点で凌いだ。
味方打線がパーフェクトに抑え込まれる中、ダルビッシュは3回を3者凡退。だが、4回に先頭マーカキス、オールビースに連打されて無死一、三塁とすると、マキャンに右翼へタイムリーを運ばれ、1点を先制される。相手の走塁ミスなどもあり、何とか粘って最少失点で切り抜けたが、マウンドに戻った5回にインシアルテに右翼線二塁打、ドナルドソンに四球で無死一、二塁としたところで、2戦連続で5回を持たずに降板となった。
だが、ここから2番手エドワーズJr.と3番手チャットウッドが荒れ、この回に一挙5失点。ダルビッシュが残した2走者も生還したため、3失点がついた。救援陣は7回に1点を失うと、8回にはこの日5安打と大暴れしたマーカキスの右中間二塁打で2点を許した。
カブス打線は6回2死からザグニスが中堅へ弾き返した打球が安打となり、フリードのパーフェクト投球を阻止。9回に主砲リゾが2号2ラン、バエスが3号ソロ弾など4点を返す意地を見せたが、開いた点差は大きかった。
カブスは3月28日(同29日)に行われたレンジャーズとの開幕戦に勝利した後、まさかの5連敗。シーズン開幕6戦を1勝5敗と大きく負け越したのは、2012年以来となる。5日(同6日)からは敵地ミルウォーキーでのブルワーズ3連戦となる。同地区ライバルに勝利し、5割復帰への足掛かりとしたい。
(Full-Count編集部)