ダルビッシュ、5回途中の交代劇に驚き隠せず「え、どういうことやろって…」
マドン監督は投球内容を称賛も反省「あれでいい投球と言われても…」
■ブレーブス 9-4 カブス(日本時間5日・アトランタ)
カブスのダルビッシュ有投手が4日(日本時間5日)、敵地ブレーブス戦で先発に臨み、4回0/3を5安打2奪三振4四球3失点(自責3)で今季初黒星を喫した。
試合開始後から雨が降り出す悪条件の中、4回まで1失点と粘投したが、5回先頭インシアルテに右翼へ二塁打、続くドナルドソンに四球で無死一、二塁としたところで、71球(47ストライク)で降板した。前回30日(同31日)のレンジャーズ戦に続き、5回持たずにマウンドを降りたが、ジョー・マドン監督は「とてもいい投球だった」と称賛。試合後、監督の言葉を伝えた右腕は「あれでいいピッチングと言われても、自分の中で納得はいかないし、もっとちゃんとやらなければいけない選手だと思う」と自嘲気味に笑った。
3回途中3失点で降板した今季初戦の反省を踏まえて上がったマウンドだったが、「やっぱりマウンドに行ったら、ちょっと難しいですね」と生かし切れず。これという修正点が見つかったようで見つからない状況に「気持ち悪さがなかなか抜けないんですよね」と首をひねる。メカニックがしっかりとハマる投球フォームを探る作業は、投手にとって永遠のテーマだが「打者で言うと打球が詰まった感覚が続いている感じ」と表現した。
この日は「カッターが特にすごく良かったです」と収穫もあった。大当たりだったブレーブス打線だが、斜めに落ちるように変化するカッターにはバットが空を斬る場面も多々。「2017年にちょっと落ちるカットを投げようとして、なかなか振ってくれなかったんですけど、今はめちゃくちゃボール球でもバンバン振ってくれるから、ちょっと自信になりました」と頷いた。
速球の制球は乱れる場面もあったが、5回での早期降板は頭になかったという。無死一、二塁としてもなお、マウンド上で続くフリーマンへの対策を考えていたところにマドン監督が登場。「守備を代えるのかと思っていたらグッジョブと言われた。『え、どういうことやろ』って最初まったく意味分からんかったから、ちょっとビックリしました」と素直な気持ちを明かした。
だが、しっかり結果を出していれば、交代させられることはない。それはダルビッシュ自身も分かっている。
「次、こういう結果を残したら誰も話しかけてくれないっていうぐらいの(覚悟を持った)ピッチングを、常にやっていきたいと思います」
中4試合のスケジュール通りなら、次回登板は10日(同11日)本拠地でのパイレーツ戦となる。今季初となるリグレーフィールドでのマウンドは、気持ちよく勝利で飾りたい。
(Full-Count編集部)