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ロッテの「ホームランラグーン」はどう作用する?“先駆者”ホークスに見る変化

2019年シーズンからロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムに「ホームランラグーン」が設置された。球場が狭くなった影響は開幕からの3試合が終わった段階で早くも表れ、ホームのロッテとビジターの楽天にそれぞれ6本、計12本のホームランが生まれている。

ホームランテラスの設置で大きく本塁打数を増やした松田宣と李大浩

 もちろん、テラス設置の影響は守備時にも表れる。福岡ソフトバンクのチーム被本塁打は2014年はリーグで2番目に少ない90本だったものの、2015年にはリーグワーストタイの113本へと大きく増加している。やはり、テラスの存在は敵、味方双方にとって、非常に大きなファクターとなっていたようだ。

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 次に、当時のチームにおいて主力打者を務めた選手たちの成績の変遷についても紹介していきたい。主力の中でも特にホームランテラスの影響を強く受けたと思われる選手たちの、2014年と2015年の出場試合数と本塁打数は下記の通り。(カッコ内の数字はヤフオクドームでの本塁打数)

内川聖一選手
2014年:122試合 18本(4本)
2015年:136試合 11本(5本)

松田宣浩選手
2014年:101試合 18本(5本)
2015年:143試合 35本(23本)

李大浩選手
2014年:144試合 19本(10本)
2015年:141試合 31本(21本)

長谷川勇也選手
2014年:135試合 6本(3本)
2015年:30試合 5本(3本)

柳田悠岐選手
2014年:144試合 15本(6本)
2015年:138試合 34本(13本)

 以上のように、主力打者の多くがホームランテラスの設置をきっかけに本塁打数を大きく伸ばしているのがわかる。とりわけ松田宣の変化は目を引き、試合数の差こそあれど、ほぼ前年の倍となる本塁打数を記録。初めて30本の大台に乗るシーズンとした。また、ヤフオクドームでの本塁打率の高さも特筆もので、実に全体の65.7%を本拠地で放っている計算に。2014年は本拠地でわずか5本塁打だったことを考えれば、いかにテラスの影響が大きかったかがわかるだろう。

 また、李大浩もテラス設置の恩恵を大きく受けた選手のひとり。移籍初年度の2014年には打率.300で優勝に貢献しながらも19本塁打に終わっていた韓国の大砲は、2015年に日本での4年間で最多となる31本塁打を記録。ヤフオクドームでの本塁打数も前年の10本から21本と倍以上に増加させており、こちらも本拠地の変化が打撃成績の向上に大きく寄与したケースと言えそうだ。

 また、今や日本屈指の強打者となった柳田の本塁打数もホームランテラスの設置を機に倍以上に増加。トリプルスリー、首位打者、最高出塁率、MVPと数多くの栄冠を手にし、球界を代表する選手へと飛躍を遂げた。規格外のパワーを武器に圧巻のアーチを数多く描いてきた柳田。ホームランテラス席への本塁打は多くなく、そのほとんどがスタンドまで届く本塁打ではあったが、心理的な側面もあるのか、テラスの誕生と打撃成績の向上は無関係ではなさそうだ。

 テラスの存在は長距離砲以外の選手に対しても作用し、アベレージヒッターの長谷川も473打席で6本塁打(本塁打率78.83)から85打席で5本塁打(同17)と、大幅に本塁打率を向上させた。今宮や本多(現コーチ)のようにさしたる影響がなかった選手もいたが、多くの選手に影響を及ぼす重要なファクターであったことは論を待たないだろう。

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