栃木の西岡剛、いきなり二塁打! BCリーグ開幕戦に「1番・DH」で出場
初回の第1打席で右翼線への二塁打を放つと、先制のホームを踏む
昨季限りで阪神を退団し、ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに入団した西岡剛内野手が6日、茨城アストロプラネッツとのリーグ開幕戦(ひたちなか市民)に「1番・DH」でスタメン出場した。331日ぶりとなる公式戦での安打をいきなり初回に放ち、激走も披露。NPB復帰に向け、全開スタートを切った。
試合開始のコールと同時に「西岡劇場」が開演した。先頭打者として新天地での第一歩を刻んだ余韻を噛みしめる間もない2球目。迷いなくバット振り切ると、ライナー性の打球は右翼線へ。2018年5月10日の巨人戦(東京D)以来の快音となる二塁打で、一気に観客の視線を釘付けにした。
直前の1球目には、セーフティーバントを試み、スタンドのどよめきを呼ぶ場面も。「やるって言っとったもんな!」と栃木ベンチも大盛り上がりだった。二塁走者となった西岡は、続く2番打者の浅い右飛を見るや、迷いなくタッチアップ。三塁手と接触しながらも、泥臭くベースにしがみついた。
その後、相手のミスに乗じて先制のホームを踏むと、ベンチにハイタッチで迎えられた。3回無死一塁で迎えた第2打席は中飛に倒れるも、颯爽とベンチに戻った。雲ひとつない春空のもと始まった西岡の2019年シーズン。メジャー時代と同じ背番号1を背負った34歳が、グラウンドで誰よりもはつらつとしている。