広島鈴木、求めるはチームの勝利のみ 通算100号に「4」も「全く興味ない」
同級生・床田の勝利に「よかった」、リーグトップ5本塁打も「本塁打は狙ってない」
■広島 10-3 阪神(6日・マツダスタジアム)
広島の鈴木誠也が6日の阪神戦で2本塁打を含む3安打5打点と大活躍。4番打者の役割を果たし、チームの連敗を止めた。
自身の本塁打がなかなかチームの勝利に結びつかない状況に、好結果でも不満の表情さえ見せていた鈴木だが、この日は表情に満足感が感じ取れた。「ケガをしている時に大野(練習場)で一緒にやっていた時もあった。今日も粘って投げていたので、援護できればと思っていたのでよかった」と、同級生の床田の勝利を喜んだ。
3回に追加点となる2ラン、6回にはダメ押しとなる3ランを放ち、5本塁打はリーグトップになったが「ホームランは狙っていない」と一発へのこだわりは否定した。今季は4番打者として重視した打点も12打点でリーグトップとなり、文字通りチームを引っ張る存在になっている。
打撃の状態については「積極的に自分のスイングができている」と好調のようだが、今季1号を放った開幕2戦目の巨人でもチームが敗れ、「その前の得点圏で打ち取られてしまったし、自分の中では評価できるものではない」と不満を隠さなかった。
残り4本に迫った通算100号本塁打にも「全く興味はないです」と関心を示さなかった頼れる4番が求めるのは、チームの勝利しかない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)