ヤクルト石川、好投も初勝利ならず 青木サヨナラ弾に感激「スーパースター」

ヤクルト・石川雅規【写真:荒川祐史】
ヤクルト・石川雅規【写真:荒川祐史】

ドラフト同期の中日・山井と投げ合い、田畑投手コーチは「勝ちをつけてあげたかった」

■ヤクルト 4-3 中日(6日・神宮)

 18年目のヤクルトのベテラン石川が円熟の投球を見せた。

 延長12回2死から代打・青木の劇的な代打サヨナラホームランで決着がついた6日の中日戦(神宮)。先発・石川は3-1の7回に先頭の代打アルモンテに今季1号で1点差とされると、高橋周への死球で78球、5安打、5奪三振、2失点で降板した。梅野、近藤のリレーで1点差を守り、9回も抑えの石山が2死までこぎつけながら、代打・井領に同点打を許し、石川は今季初勝利を逃した。

 ドラフト同期の中日・山井との投げ合い。ともにプロ18年目。過去7回のマッチアップは3勝3敗と五分だったが、緩急を巧みに使い、初回1死一、三塁のピンチもビシエド、福田をシンカー系で打ち取り、リズムに乗った。1-0の4回には先頭のビシエドに同点アーチを許したが、6回まで危なげない投球を見せた。

 バックも5回に山田哲の右中間2点適時打で援護。「勝ちをつけてあげたかった。ナイスピッチングだった」と小川監督が言えば、田畑投手コーチも「テンポ、緩急、どれも素晴らしかった」と首脳陣も高く評価していた。もっとも、石川自身は青木のサヨナラアーチにしびれっぱなし。「スーパースターですね。ああいう(自分の)ピッチングをしていれば、こんな勝利につながる」とチームの勝利を喜んだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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