アクーニャJr.は111億円も…メジャー1年未満の最大契約は田中将大の173億円
田中は「メジャーリーグ経験年数0年」でヤンキースと超大型契約
昨季のナ・リーグ新人王に輝いたロナルド・アクーニャJr.外野手が2日(日本時間3日)、ブレーブスと8年総額1億ドル(約111億6700万円)で契約を延長した。デビュー2年目の選手としては超異例の大型契約となったが、米メディアはメジャーリーグ経験年数1年未満の選手の史上最大契約はアクーニャJr.ではなく、ヤンキースの田中将大投手であると伝えている。
ツイッターでこの情報を投稿したのは、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のデビッド・オブライエン記者。「アクーニャの1億ドルの契約はメジャーリーグ経験年数1年未満の選手の中の最大契約ではない。マサヒロ・タナカはメジャーリーグ経験年数0年で、2014年にヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約173億1000万円)の契約を結んだ。その契約を得る前、タナカは当時25歳で、日本のプロ野球リーグで7年間プレーしていた」とつぶやいた。
当時、田中はすでに日本で通算99勝の実績を誇り、前年には24勝0敗という“前代未聞”の成績を残して、大争奪戦の末にヤンキースと契約した。しかも、2013年にはダルビッシュ有(当時レンジャーズ)がサイ・ヤング賞投票で2位、岩隈久志(当時マリナーズ)が同3位に入り、黒田博樹もヤンキースでエース級の活躍を見せるなど、日本人先発投手の評価が過去最高とも言える時期だった。
アクーニャには2度の契約延長オプションが付いているが、行使されても最大10年1億2400万ドル(約138億5000万円)となり、田中の契約には及ばない。もちろん、アクーニャはまだ21歳。他国でのプロ経験はなく、単純な比較はできない。ただ、メジャーのマウンドに1度も上がっていなかった当時の田中に対する評価がいかに高かったかが分かる。
もっとも、今季で7年契約の6年目を迎えた田中は、173億円に値する選手だと辛辣なNYメディアから評価されている。1年目の2014年には、右肘靭帯を部分断裂して約2か月半離脱したが、手術には至らず。5年連続2桁勝利を達成し、ポストシーズンでは無類の強さを発揮してきた。今季は4度目の開幕投手を務めるなど、活躍を続けている。
(Full-Count編集部)