鷹、柳田離脱の大き過ぎる穴を埋められるか? 開幕9試合だけで分かる群を抜く貢献度
柳田が本塁打を放った4試合は全て勝利しているソフトバンク
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が8日、出場選手登録を抹消された。7日のロッテ戦で左膝に違和感を訴えて途中交代。8日に病院で検査を受けた結果、「左半膜様筋腱損傷」と診断され、全治3週間を要する見込みだ。
柳田はここまでの9試合でリーグ7位タイの打率.355、同3位の4本塁打という成績を残し、14打点は堂々のリーグトップタイ。さらに4盗塁、出塁率.512はともにリーグ2位と、開幕9試合で6勝2敗1分の好スタートを切ったチームにとって大きく貢献してきた。最も替えの効かない選手だけに、この離脱は痛過ぎるだろう。
開幕してからの9試合の成績を見ても、柳田がソフトバンクの核として鍵を握ってきたかがよく分かる。
3月29日 西武戦○4打数1安打0本塁打0打点 勝利打点デスパイネ
3月30日 西武戦○3打数1安打1本塁打4打点 勝利打点柳田
3月31日 西武戦○3打数3安打1本塁打2打点 勝利打点柳田
4月2日 オリックス戦○4打数1安打1本塁打3打点 勝利打点松田
4月3日 オリックス戦△5打数0安打0本塁打0打点 勝利打点なし
4月4日 オリックス戦○3打数2安打0本塁打1打点 勝利打点グラシアル
4月5日 ロッテ戦●2打数1安打0本塁打1打点
4月6日 ロッテ戦●4打数1安打0本塁打1打点
4月7日 ロッテ戦○3打数1安打1本塁打2打点 勝利打点柳田
ここまでの9試合で打点のなかった試合はわずか2試合だけ。7試合で打点を挙げ、6勝のうちの3勝で勝負を分ける勝利打点を挙げている。そして、本塁打を放った4試合は全て勝利している。
開幕前から怪我人が頻発しているソフトバンク。中村晃が右脇腹の肉離れと自律神経失調症で離脱し、グラシアルも左脇腹の軽度の筋挫傷で戦線を離れている。そこに追い討ちをかけるように、柳田の3週間ほどの戦線離脱。工藤公康監督も「痛いなんてもんじゃない」と顔をしかめる。
とはいえ、次の戦いは待ってくれない。9日の長崎から6連戦、7連戦と続く。これまでは怪我人が出ても、代役の選手たちがカバーしてきたソフトバンクだが、今回の柳田の穴はあまりに大きい。指揮官が言うように、チーム全体としてどれだけカバーできるか。柳田不在となる約3週間、ソフトバンクにとっては2019年シーズン最初の試練となる。
(Full-Count編集部)