田中将大の快投を生かせず…NYメディア、ヤ軍の強みのブルペンに「ガッカリ」

アストロズ戦に先発し6回1失点と好投したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
アストロズ戦に先発し6回1失点と好投したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ブリットンとオッタビーノが失点し逆転負け「仕事をしなかった」「苛立たしい」

■アストロズ 4-3 ヤンキース(日本時間9日・ヒューストン)

 ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、敵地アストロズ戦で6回3安打1失点3奪三振2四球と好投した。しかし、降板後に救援陣が逆転を許して今季2勝目はならず。ヤンキースは4-5で敗れた。今季無失点だった2投手が崩れる形となったが、地元ニューヨークのメディアは「仕事をしなかった」「ガッカリ」と厳しく指摘している。

 打線がメジャー屈指の剛腕バーランダーから3点を奪取。一方で、田中はアルトゥーベのソロ本塁打による1失点のみに抑える快投。ヤンキースにとってはまさに理想的な展開だった。田中は2点リードで迎えた6回には、二塁打と四球で無死一、二塁とされながら、アルトゥーベを遊ゴロ、ブレグマンを中飛、ブラントリーをニゴロ。主軸打者を抑え、無失点で切り抜けた。

 6回を終えてまだ78球も、ヤンキースベンチは継投を決断。7回のマウンドには、開幕から4試合連続無失点だったブリットンが上がった。しかし、ヒットと四球で2死一、二塁のピンチを招くと、9番チリノスに2点二塁打を浴びて同点。ここで、開幕から5試合連続連続無失点だったオッタビーノが登板し、スプリンガーを空振り三振に仕留めた。

 だが、オッタビーノは8回も続投すると、1死から四球とヒットで一、三塁とされ、コレアに不運な適時内野安打を許して勝ち越し点を献上。ヤンキースはそのまま敗れた。

 試合後、ヤンキースの試合を中継する地元テレビ局「YESネットワーク」ではこの7、8回の場面の話題に。ヤンキースOBの解説者、ジョン・フラハーティー氏は「試合前の番組で、このアストロズとのシリーズがどれほど大事なものかについて我々は話していました。彼らが良いチームだということをです。タナカがいつも通りの投球をし、打線もバーランダーから6回を終えてリードを奪っていました。そこからブルペンにマウンドを託したのです」とした上で「こういう試合は勝たなければなりません。ブルペンは仕事をしませんでした。非常にガッカリする、厳しい敗戦ですね」と厳しく指摘した。

 さらに、名物キャスターのジャック・カリー氏も「6回を終えて、3-1とリードしていました。ブーンはそこで、タナカを降板させ、ブルペン陣を起用することがより良い選択肢だと決断しました。タナカは78球を投げていましたが、2人の重要なブルペンの投手は仕事ができませんでした。特にブリットンは、8番打者を歩かせ、9番打者に痛い安打を許しました。苛立たしい形でこの重要なシリーズは幕を開けてしまっています」と話した。

 ヤンキースの強みであるはずのブルペン。だが、この日は好投を続けていた2投手が失点し、逆転負けという形に。メジャー屈指の右腕バーランダーに投げ勝った田中にとっても不運な結果となってしまった。

【動画】強力アストロズ打線と対峙し6回1失点の快投を披露! ヤンキース・田中将大の投球ハイライト

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