3戦で防1.47―田中将大の“開幕ダッシュ”をNYメディア称賛「非常に心強い」
NYメディアは試合前まで防御率0点だった救援陣を酷評「無能なブルペン」「ブルペン崩壊」
■アストロズ 4-3 ヤンキース(日本時間9日・ヒューストン)
ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、敵地アストロズ戦で6回3安打1失点3奪三振2四球と好投。メジャー屈指の右腕ジャスティン・バーランダーに投げ勝ち、今季2勝目の権利を持って降板したものの、救援陣が打ち込まれてヤンキースは3-4で逆転負けした。地元メディアは田中の好投を称賛しつつ、逆転を許した救援陣へは厳しい論調を繰り広げている。
地元テレビ局「SNY」は「タナカは見事な投球をした。しかし、白星を得ることは出来なかった」と伝えた。昨年3、4月は6試合登板し、4勝2敗、防御率4.37。今季は3試合登板、1勝0敗も防御率1.47と安定した投球を続けている。同局は「今シーズンの開幕からの素晴らしい投球は非常に心強い」と伝えている。
チームは2点リードの7回から救援した2番手左腕ブリットンがチリノスの右中間2点二塁打で同点とされ、イニングまたいだオッタビーノが8回にコレアの決勝打を許した。試合前まで両投手とも防御率0.00。無失点投球を続けていた。絶対的なリリーフ陣が崩れての敗戦となったが、NY紙「ニューヨーク・ポスト」は「ヤンキースの無能なブルペンがアストロズ戦でのタナカの快投を無駄にする」、ニュージャージー州最大のニュースメディア「NJ.com」は「ヤンキースは終盤につまずき、田中の素晴らしい努力を無駄にし、アストロズに敗れる」とリリーフ陣に厳しい論調。米紙「ニューヨーク・ポスト」も「ヤンキース、ブルペンの崩壊後アストロズに敗れる」と辛辣な記事を展開している。
試合前には昨季19勝を挙げたセベリーノが右肩の検査を受けるためチームを離れたことが報じられている。田中の次回登板は15日(同16日)の本拠地ホワイトソックス戦と予想される。2試合連続クオリティー・スタートの安定した投球を続けたいところだ。
(Full-Count編集部)