広島緒方監督、2戦連続大敗に「もうちょっと攻めていく姿勢を」
1番田中が打率1割台と不振「打順の変更なども考えなければ」
■ヤクルト 10-1 広島(9日・マツダスタジアム)
広島は9日、ヤクルト戦(マツダ)で1-10で敗れ、最下位脱出はならなかった。先発のジョンソンが3回6失点KOと試合を作れず、後を受けた投手も失点を重ねた。打線もヤクルト先発の原に8回まで5安打に抑えられ、得点は5回の菊池のタイムリーの1点のみ。本拠地での2試合連続の惨敗に、緒方監督は「もうちょっと攻めていく姿勢を見せて欲しい」と肩を落とした。
序盤から一方的な展開となり、9点リードされた5回には反撃のチャンスも1点のみ。早々と家路につくファンの姿も見られた。0-9で敗れた7日の阪神戦では、試合後の会見場に姿を見せなかった指揮官だが、この日は報道陣の質問にも丁寧に対応した。いいところなしの完敗に「もっと粘り強さを出していかなければいけない。週の頭の試合だし、このような内容だと後につながらない」と、淡白だった投打に注文をつけた。
打線では1番の田中が4打数無安打で打率.184と低迷。守備でも失点につながる失策を記録するなど、精彩を欠いた。連続フルイニング出場を継続中の正遊撃手については「経験がある選手なので、これから修正してくれると思っている」と信頼を寄せるが、「このまま良くならないようだったら、打順の変更なども考えなければいけない」とも話した。
ここ2試合で19失点。緒方監督は「こういう点差の試合では、悪い部分が出るものだから」と振り返った。「どんな展開になってもしっかり集中してやる。その積み重ねがペナントレースだから、1試合1試合と言っても、そういうところはしっかりやらないといけない」と、最後は気を引き締めていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)