5人退場の乱闘劇の末に…プイグは2試合、アーチャーは5試合の出場停止
レッズのベル監督も1試合出場停止、プイグは不満げ?
■パイレーツ 7-5 レッズ(日本時間8日・ピッツバーグ)
7日(日本時間8日)に行われたパイレーツ-レッズで乱闘劇を起こした両チームの選手と監督に出場停止処分が科されたとMLB公式サイトが報じている。乱闘のきっかけを作ったパイレーツのクリス・アーチャー投手が5試合、レッズのヤシエル・プイグ外野手が2試合、デビッド・ベル監督が1試合の出場停止となった。
乱闘劇が起きたのはレッズが1点リードで迎えた4回。先発右腕アーチャーが投じた先頭ディートリッチへの93マイル(約150キロ)の初球は、ディートリッチの背後を通過。ディートリッチは打席で仁王立ちし、アーチャーを睨んだ。実は、2回1死一塁でアーチャーから場外2ラン弾を放っていたが、この時に打席に立ち尽くし、打球の行方を見届ける“ドヤ顔”パフォーマンスを見せていた。
この“挑発行為”にレッズのベル監督が怒り、ベンチを飛び出して抗議。プイグの突進が合図となって両軍ベンチから選手が飛び出し、両軍入り乱れる乱闘騒動となった。レッズはベル監督、プイグ、ガレットの3人、パイレーツはケラとバスケスが退場になったが、アーチャーはお咎めなしに終わっていた。
MLB公式サイトは「アーチャーが5試合、プイグが2試合の出場停止」とのタイトルで、今回の処分についてレポート。3人には「未公開の罰金」も科せられたという。記事では「アーチャーは感情的な投手として知られている。昨シーズン、レイズに所属してた際、ディートリッチ(当時はマーリンズ所属)から三振をとり、マウンドを踊りながら降りた」とも言及。2人の“因縁”は昨シーズンから続いていたようだ。
また、記事によると、アーチャーは「最初、(監督の)ベルが自分の方にやってきているように見えた。本当に彼が何を言っているのか聞こえなかった。自分はただ審判から新しいボールをもらおうとしていただけだ。だから彼が何を言っていたのかわからない」と当時の状況を回顧。また、プイグは「2試合の出場停止になる。両チームの誰もパンチを食らわせていない」と、乱闘自体はそれほど激しいものではなかったということを説明。一方で、「投手は5日間の出場停止処分を受ける。彼にとっては何も犠牲にすることはない。なぜなら5日間休むだけだから。自分は2試合を犠牲することになって、その間チームの勝利に貢献することができない」と、先発ローテーション投手の5試合出場停止と野手の2試合出場停止ではチームへの影響が違うと不満を明かしている。
同じナ・リーグ中地区に所属するパイレーツとレッズ。今季の対戦は多く残されているだけに、今後も注目が集まる。
(Full-Count編集部)