ダルビッシュ、11日に本拠地初登板 強化責任者は信頼「彼は落ち着いている」
開幕2試合は6回2/3で11四球も…「2試合目には多くのポジティブな部分があった」
■カブス – パイレーツ(日本時間11日・シカゴ)
10日(日本時間11日)の本拠地パイレーツ戦で先発予定のカブスのダルビッシュ有投手。昨季は故障に苦しみ、1勝3敗に終わった右腕は開幕から2試合連続で5回を投げ切れず、チームも敗れているが、セオ・エプスタイン編成本部長は擁護している。地元紙「ノースウェスト・ヘラルド」が報じている。
昨季は右肘の故障で苦しんだダルビッシュのカブス2年目は厳しい船出となっている。0勝1敗で防御率8.10。6回2/3で11四球と制球に苦しんでいる。昨年2月に6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約を結んだダルビッシュに対する地元ファンの風当たりも強まる中、カブスの強化責任者は完全擁護に出ている。
「最初の先発試合は間違いなく、彼はノッてなかったと私は考えている。ストライクを取ることに苦労していた。2試合目には多くのポジティブな部分があった。彼のボール、特にスライダーとカットボールだ。彼はそこからちょっとした苦境に直面して、苦しんだ。そして、すごく早い段階で降板になってしまった」
記事によると、エプスタイン氏はこう語ったという。今季初先発の3月31日(同1日)の敵地レンジャーズ戦では2回2/3で7四球の大荒れ。75球を投げ、3失点で降板を余儀なくされた。2試合目の4月5日(同6日)の敵地ブレーブス戦では5回無死一、二塁でわずか71球で降板。中継ぎが打ち込まれ、敗戦投手となってしまった。だが、強化責任者はこの試合のカットボールとスライダーの切れ味に光明を見ていた。
そして、パイレーツ戦では本拠地リグレー・フィールドで地元ファンの待つマウンドに今季初めて上がる。
「彼が前向きなものを足掛かりにして、水曜日にいい先発を見せてくれることを祈っている。現時点では我々の先発投手の信任投票を始めるような問題ではないと考えている。彼は落ち着いている様子に見える」
今季ここまで3勝7敗。“投壊”が深刻なカブスだが、エプスタイン氏は記事の中でダルビッシュに期待を込めていた。左腕ジョン・レスター投手が故障者リスト入りするなど苦境のチームで、日本人右腕は好投を見せることができるだろうか。
(Full-Count編集部)