イチロー“愛弟子”のドタバタ劇、セーフ? アウト? 「これは奇妙なプレー」
エンゼルスのボーアはドタバタ劇の末、アウトと勘違いし塁を離れ…
■エンゼルス 6-5 カブス(日本時間14日・シカゴ)
エンゼルスのジャスティン・ボーア内野手が13日(日本時間14日)の敵地カブス戦で4打数2安打の活躍で6-5勝利に貢献したが、前代未聞の珍プレーで話題を呼んでいる。
あまりに慌ただしい珍プレーは初回二死走者なしの場面で起きた。相手先発ヘンドリックスの変化球に巧みにバットを合わせ、ライト線に運んだボーアは巨体を揺らしながら猛ダッシュ。二塁を狙いかけたが、カブス右翼手のゾブリストがクッションボールをスムーズに処理するのを見ると、慌てて一塁にヘッドスライディングで戻った。
その際、ゾブリストのワンバウンドの送球がボーアの右足のスパイクの裏を直撃。一塁ダグアウト方向に跳ね返るのを見ると、改めて二塁に向かってスタートを切った。
捕手のコントラレスが二塁に矢のような送球を送る中、ボーアは今度は足からスライディング。タイミング的にはアウトだったが、ベースカバーに入ったバエスが最初のタッチに確信が持てなかったのか、2度、3度とタッチを繰り返す中、塁審はセーフの判定を下した。
ドタバタの展開に騒然としたリグレー・フィールドで、バエスは審判にリプレーによる再審を要求。ボーアはなぜか憮然とした表情でダグアウトに引き返し始める。セーフなのになぜ…… 悠然と二塁から離れ、歩き始めるボーアに慌ててバエスがダッシュ。改めて背中にタッチし、アウト成立となった。
「ワオ! 彼は最初のタッチでアウトと考えたのでしょうか… これは奇妙なプレーですよ」と地元テレビ局の実況も困惑していた。
昨シーズンの開幕前にはマーリンズ時代に師匠と仰いだマリナーズのイチロー外野手と神戸市内で自主トレを敢行したスラッガーの謎の行動にMLB公式サイトも注目。「審判はボーアにセーフの判定をするものの、彼は… 反対だって?」と特集していた。
ドタバタの展開でアウトになったイチローの愛弟子の珍プレーは米国でも反響を呼んでいた。