ロッテ、涌井完封で連敗ストップ 井口監督も評価「しっかりと投げてくれた」
レアード&角中の本塁打にもご満悦「いい形で点を取れた」
■ロッテ 6-0 ソフトバンク(16日・ZOZOマリン)
ロッテは16日、ZOZOマリンスタジアムで首位・ソフトバンクと対戦し、6-0で勝利。連敗を4で止めた。
今季3度目の先発となった涌井は初回、1番の牧原にいきなりヒットで出塁を許し、続く今宮の3球目に暴投も、牧原が三塁を狙ってタッチアウト。相手のミスにも救われ、窮地を脱した。
すると2回、2死三塁の好機で、4月4日の西武戦を最後に8試合打点のなかった7番バルガスが低めの変化球にうまく合わる左前適時打を放ち、ロッテが1点を先制。3回にはソフトバンク先発・東浜の乱調で2死満塁として、5番レアードが自身3年ぶりとなる満塁本塁打。助っ人の今季8号弾で5-0とし、序盤で試合を決定づけた。
大量援護をもらった涌井は3回、釜元に二塁打を打たれたものの、その後はソフトバンク打線を無安打に抑える好投。結局、首位ソフトバンクを相手に9回114球、2安打無四球の完封勝利でチームの連敗を4で止めた。
井口監督は「ワク(涌井)がしっかりと投げてくれたので、こういういい展開になった」と、チーム今季初完封で連敗を止めた涌井の好投を評価。「3連戦の頭でソフトバンク相手。最後まで起こさないように」と、背番号18番を信頼して最後までマウンドを託した。
この4連敗中にわずか3得点しかできなかった打線も、先制した後にレアードが満塁弾、そして4番の角中にも一発が飛び出し、中盤にリードを広げた。指揮官も「(レアードの満塁弾は)欲しいところで一発っていう、ああいうのは非常に大きいと思いますし、カク(角中)も打ってね。いい形で点は取れたと思います」と、主軸の2本塁打にご満悦だった。
「週頭の試合でしっかり勝てると波に乗りやすい」と、この勝利をきっかけに浮上を目指す井口監督。「まだまだ、うちは負け越しているので、しっかりと戦っていきたい」と快勝に浮かれることなく、17日の試合へ向けて気を引き締めていた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)