貯金1の中日は「御の字のスタート」 山崎武司が指摘、Aクラスの鍵は京田の出塁率
「京田は打率よりも出塁率を上げることが重要。四球が取れない」
「どこもそうだけど、ピッチャーをどうやり繰りしていくかということ。そして、攻撃に関しては1、2番がしっかりしてくれると点数が入るから、1、2番の安定かな」とした上で、京田に「数字は残しているけど、ただ京田は打率よりも出塁率。塁に出るところ。1、2番の安定感が出てくれば、点数も入りやすくなる」と“注文”した。
開幕スタメンから外される悔しさを味わった京田だが、ここまで15試合で59打数21安打2本塁打9打点、打率.356と好成績を残している。ただ、その一方で四球は1つしかなく、出塁率は.367。プロ入りからの2シーズンも、出塁率は2017年が.297、2018年が.266と3割を超えたことはない。
山崎氏も、京田が1、2番の上位に入るなら、そこが課題だという。「京田は四球が取れない。そういう部分で出塁率を上げるというのは重要。これから成長していく選手だから、1つ大きな課題じゃないかな」。今季ここまで中日で出塁率が高いのは.385の大島(打率.291)、.403の高橋(打率.315)、.418の平田(打率.347)、.409のビシエド(打率.304)ら。全員は京田の打率を下回っているものの、出塁率は上を行く。
ここに京田の出塁率がアップすれば、より一層、攻撃には厚みをもたらせる。山崎氏も「出塁率だよね。期待値だけではダメだから、プロ野球は。勝つために、どこに適正があるのかという数字を京田は求められる」と語っている。
この先の中日の戦いについて、山崎氏は「貯金は作りたいけど、借金しないように。そのところにいると面白くなる。最近は、クライマックスシリーズ(CS)というところで言えば、5割で何とかなる。チャンスはあるんじゃないかな。何でもいいから、とにかく食らいついていくこと。追い越そうではなく、5割をどうやって守っていくかを戦っていったほうがいい」。中日は7年ぶりのAクラス、そしてクライマックスシリーズ進出を手にできるか。
(Full-Count編集部)