勝負に出た燕・小川監督 サヨナラ機でスクイズ失敗と併殺「それも野球」

ヤクルト・廣岡大志【写真:荒川祐史】
ヤクルト・廣岡大志【写真:荒川祐史】

阪神先発の青柳に7回まで無得点も追いつく粘りを見せる

■ヤクルト 2-2 阪神(17日・神宮)

 ヤクルトは17日の阪神戦(神宮)で終盤に追いついたが、2度のサヨナラ機を逃し、2-2引き分けた。

 7回まで無得点だったが、2点を追う8回、バレンティンの左前適時打で同点。9回は先頭の村上が遊撃内野安打、中村が送って1死二塁、守備から入っていた9番廣岡の打席でジョンソンが暴投。1死三塁とサヨナラの場面を迎えた。この日まで開幕から12試合で無安打と快音が聞かれない廣岡のカウントが2-2なると「そういう選択をした」と小川監督はスクイズのサインを出した。

 しかし、外角低めに曲がるスライダーに対応できずスリーバントスクイズとなり、失敗。三走の村上も三本間に挟まれ、併殺となり延長戦にもつれ込んだ。

 10回裏には無死満塁で同点打のバレンティンが打席に入ったが、遊ゴロ併殺で今季初の4連勝を目前にして絶好機をつぶした。

 4年目の廣岡が勝ち切れなかった責任を背負いこんだ。「完全に自分の失敗。チームに申し訳ない気持ちで一杯です」とうなだれていた。

 小川監督は「よく追いついたと思うが、お互い決め手がなかった。それも野球」と次戦に気持ちを切り替えていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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