菊池雄星、後輩・大谷翔平と再会→メジャー初勝利へ「まず自分の結果」
次回21日エンゼルス戦へブルペン28球 全球クイックモーション「少しでも進塁を防ごうと」
マリナーズの菊池雄星投手は17日(日本時間18日)、次回20日(同21日)のエンゼルス戦に向けて本拠地シアトルでブルペン入り。変化球を交えて28球を投げた。登板間調整でのブルペンではこれまでで最も少ない球数となり、その理由を説明した。
「ちょっと疲れていたというか、筋肉痛もちょっと残っているので。今日は軽めに抑えておいて。もう1回あさって、(ブルペンに)入ろうかなと思ってます」
次回は3試合連続の中4日での登板となり、疲労の蓄積を避けるため敵地アナハイムで登板前日の19日にもブルペン投球で調整を行う予定。
球数以外にも、もう1つの工夫が見られた。
この日は全球クイックモーションを使った投球だった。最近の3登板で、毎試合に盗塁を許し、許した5個のうち4個が二盗となっていることから修正は必至だった。ポール・デービス投手コーチが一塁走者を置いての動きに注視し、アドバイスを送った。途中で同コーチが携帯に収めている動画を見せ、意見交換をする場面もあった。
「ランナーを牽制で刺すというよりも、(動作に)2、3種類パターンがあれば盗塁も仕掛けづらくなるので。そこをもう少し増やそうかっていう話ですね」
セットに入りグラブを止めた視線の先に同投手コーチが立ち、修正部分をチェック。「首の使い方がメインです。バリエーションを増やして、少しでも進塁を防ごうというところで」。走者のスタートを遅らせるための投球動作修正に取り組んだ。
18日からは花巻東高の後輩、大谷翔平が所属するエンゼルスとの同一カード4連戦を控える。2人の再会が注目されるが、「どこで会うかは言いません」と笑いを誘うと、こう続けた。
「大谷と対戦するとかっていう心の余裕みたいなのが正直……。そういう楽しみよりもまず、自分の結果が、一番、今、求めているとこですけど。あした久しぶりに、2年ぶりぐらいですかね? 1年半ぶりぐらいに会うので、楽しみですね」
6度目の先発でメジャー初勝利を目指す菊池に、後輩、大谷翔平との再会は間違いなく気持ちの切り替えに通じるはずだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)