大谷翔平、33スイングで柵越え9発 打撃練習合流、指揮官「復帰近づいてはいる」
コーチの投げるボールを打ち返し、力強い打球を飛ばす
エンゼルスの大谷翔平投手が19日(日本時間20日)、復帰への階段をまた1段階上った。この日、本拠地でのマリナーズ戦の試合前練習で手術後初めて、全体のフリー打撃に参加。コーチの投げるボールを次々に打ち返し、33スイングで柵越えが9発と順調な回復ぶりを披露した。
この日の練習前にブラッド・オースマス監督は大谷について「彼はしばらくの間打撃を行っている。だから私が思うに、これはとてつもない一歩(前進)というわけではない。彼は以前にフィールドでも打撃を行っている。確かに彼は(復帰に)近づいてはいるけど、これは次の段階に過ぎない」と語った。
打撃練習前にはキャッチボールなど投球のリハビリも行った大谷。最長で90フィート(約27メートル)まで距離を伸ばし、計75球を投じた。指揮官は「彼は才能あふれる打者であり、ダイナミックな選手だ。彼は走塁もできるし、パワーも凄くある。彼が復帰するのは素晴らしいこと」と、大谷の能力に最大級の評価を与えている。
5月中の戦線復帰が見込まれている大谷だが、オースマス監督は復帰時期のメドについては明らかにしていない。この日も5月4、5日にメキシコで行われるアストロズ戦での復帰の可能性を問われた指揮官は「彼が準備ができているなら、連れていきたい」とする一方で「準備できるかはわからない」と話すにとどめている。